:: ケータイ機種変更 #5 | INFOBAR2のUI

2007/12/29
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RICOH Caplio GX/2007-12-29/on flickr click to enlarge

前回書いたように,今回はUIを絡めたINFOBAR2の操作性について気になるところをレポートしてみたい.前回も書いたように,前機種INFOBAR(初号機)との比較の中で感じた違いについてあげてみる.他の機種については,全く知らないので,auの他の機種にも言えることもあるだろうし,INFOBAR2特有のものもあるかもしれないが,今回はそこまでは踏み込まない.

さて具体的な指摘に移る前に,デザイナーおよび企画担当者の言葉を拾ってみる.

ボディデザインだけでなく、ユーザーインタフェースにもこだわったと話すのはデザインを手がけた深澤氏だ。動画やFlashなどを使った動くメニューがトレンドと言われる中、情報がはっきり伝わることを中心に考え、あえて分かりやすい操作に徹したメニューをデザインしたという。アイコンは、普段の表示はシンプルなラインを基調とし、カーソルを合わせるとリアルな表示に変化する仕様だ。「遊びを排除し、機能に徹したメニュー。操作の思考に逆らわないような誘導を目指した」(深澤氏)
プロダクトデザインだけの時代は終わりだと思っています。表示デバイスが大きくなれば、プロダクトデザインはそれに反比例して希薄になっていきます。その例がiPhoneということになるかもしれませんが、アップルはもともとインタラクションデザインに長けた会社です。我々は別にiPhoneと同じものを作りたいわけではなく、auとして、日本人ならではの感性で、日本のテクノロジーの中から生まれてくる面白いインタラクションデザインの可能性を探っていきたいと考えています。 砂原氏

ということなのだが,UIや操作性は決して誉められたものではない.それについて具体的に挙げてみよう.なお,重要だと感じたもの,ようするに操作性に大きな影響を感じたものから順番に挙げている.
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Tags: keitai au UI infobar infobar2

:: ケータイ機種変更 #4 | ケータイの操作性に望むこと

2007/12/25
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前回 ケータイ機種変更 #3 | INFOBAR2の形 で予告したように,今回はINFOBAR2の操作面から見た使い勝手について,UI(ユーザー・インターフェース)を中心レポートしてみる.

といっても,使い勝手は使う内容や頻度に大きく左右されると思うので,前提としている私の使用内容について記しておきたい.これについては,以前の記事にも書いたが,基本的に使用頻度は少ない.通話は必要に迫られた場合だけに使い,使わない日が多い.おもに使うのはeメールであるのだが,これとて受信したメールの閲覧がほとんどで,送信するのは自宅へ帰るメールをする時くらい.ただ,これは毎日しているが,あて先は決まっているので以前受信したメールを本文だけ編集して(タイトルは変えない)返信で済ませることがほとんどであり,新規作成することは多くない.あとは暇な時に,Webブラウジングをするくらい.

そういう使い方をするという前提の中での評価になるが,ケータイに限らず,モノのUIとして普遍的に必要な要素というのは何だろうかと考えたときに,真っ先に思い浮かぶのは,欲するものに如何に”効率”よく辿り着けるかではないだろうか.もちろん,効率だけが重要なのではなく,その過程に”楽しむ”とか”ワクワクする”とかいう官能に訴える要素や確実性や安全性といった要素が求められる場合もあるだろう.例えば,クルマのクラッチレバーはカチッと決まって欲しいものだし,いろいろなところに設置されている非常ボタンなどは,簡単に押したり,アクセスできないようにカバーされていたり,引っ込んでいたりする.これらには,明らかに”効率”というだけではない要素が組み入れられている.
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Tags: ケータイ au infobar 携帯電話 操作性 UI

:: ケータイ機種変更 #3 | INFOBAR2の形

2007/12/21
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PENTAX OPTIO WPi/2007-12-2
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前回 ケータイ機種変更 #1 | 無印から2へケータイ機種変更 #2 | auショップで繰り広げられた心理戦からのつづき.形やサイズについてのインプレを少しばかり.

今回はモックアップを見る前に決め打ちで予約を入れてしまったのだが,実機を手に取った時の感想は,あんまり小さくなってないなというのと,持った感触がいいなというものだった.

サイズ的には,写真でもわかるように,INFOBARとINFOBAR2では,全長は,アンテナの部分を除く本体部分はINFOBAR2が若干小さく,幅はINFOBAR2が大きく,厚みは中央部ではINFOBAR2,端部ではほぼ同じ.

初代INFOBARで不満があげるとならば,その長さが真っ先にあがる.チョコレートと形容されたように妙に細長く,普段ズボンの前ポケットに入れて持ち歩く私は,どうにも収まりの悪さを感じることが多かった.前かがみになったりすると,ポキンといっちゃう気がしたものである.

INFOBAR2の方はというと,中央部から端部に向かって曲線で薄くなった形状とアンテナが本体に収納されたために,視覚的にはコンパクトになった気がするが,実際の体積的にはほとんどコンパクト化されていない.とはいっても,液晶の大画面化,ワンセグチューナー搭載やおサイフケータイやオーディオプレーヤ機能など,初代にはない機能がこれでもかと付加されているので,よくこのサイズで押さえたと評価すべきなのだろう.体積は同じでもアンテナが本体に収納されたことが一番効いているのだが,幅が若干大きくなったことによって,全体のバランスもよくなり,実際にポケットに入れて持ち歩くと,今までのような持ち歩いている感がなくなった.それだけ収まりがよくなったということだろう.
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Tags: ケータイ au infobar infobar2

:: ケータイ機種変更 #2 | auショップで繰り広げられた心理戦

2007/12/20
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PENTAX OPTIO WPi/2007-12-2
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久しぶりにケータイの機種変更をした.ということで,前回 ケータイ機種変更 #1 | 無印から2へ のつづき.

発売日がはっきりしたのは,確か11月末.12月2日に発売となるということで,当日,名古屋高速道路 清須線開通記念サイクリング に参加した足で,予約を入れたauショップに立ち寄った.

最後にauの店に来たのは前回ケータイ変更のときだから,3年ぶり.到着すると,店内は土曜日の夜ということもあってか結構な賑わい.持ってる人もちらほらで,すぐには相手をしてもらえそうにない.仕方なく,銀行よろしく順番まちの番号券を取ってソファで待機.

その間を利用して,つい最近変更になったという料金体系について知ろうと,店にあった冊子を手に取る.しかし,料金体系について前もって調べてくればよかったと思うのに,それほどの時間はかからなかった.わかりずらいというか,説明の書き方がわかりにくい.選択肢が多すぎてわかりずらいというのもあるけれど,その選択肢同志がどう関連しているかということが説明されてないのが諸悪の根源だな.あれで理解できるのは製作者だけで一般人は混乱するのみ.

  • 料金体系は大きく分けて「フルサポートコース」と「シンプルコース」がある
  • 「フルサポートコース」は従来の料金設定にあたるもので,「シンプルコース」が新しく追加されたもの
  • 「フルサポートコース」に比べて,「シンプルコース」は端末の価格が高い代わりに月々の通話料が安くなる
結局,その冊子でわかったことはそのくらい.じゃあどっちがいいとか,eメールやwebブラウズの料金はどうなんだというとこまでは判断できなかった.

その頃,隊長はといえば,ねじりハチマキの私を置いて,近くに見つけた雑貨屋を見てくると行ってしまっていた.そうして,帰ってきたときには,すでに入店してから30分以上経過していた.

結局一時間以上待ってやっと順番が回ってきた.冊子とのにらめっこも顧客や対応している三名の店員の様子を観察にもあきてきた頃だった(店員の手際のよさもさることながら,客側の応対によってもかかる時間がかなり違う).パッパッと片付けようと思いつつ,カウンターに向かったのだった.
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Tags: au infobar ケータイ 携帯電話

:: ケータイ機種変更 #1 | 無印から2へ

2007/12/18
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PENTAX OPTIO WPi/2007-12-2
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久しぶりにケータイの機種変更をした.それまで使っていたのは,「INFOBAR(初号機)」の白黒.気に入っていたのだが,バッテリーが待ち受け状態で一日持たなくなってきたので交換することにした.この機種の発売日は,2004年の10月.丸3年が経過したことになる.そして,満を持して二代目として発売された「INFOBAR2」に交換することにした.

ケータイ界での3年というと結構な期間(だと思っているのだが),星の数のケータイ端末が発売される中で交換しなかったのは,このケータイを気に入っていたのもあるが,それ以上に変えたいと思うものがなかったのが大きい.というのも,以前記事にしたように,パッカンケータイは問題外なので,そのため選択肢にあがる機種そのものがいままでほとんどなかったからである.

今年初頭に,深澤直人デザイン(「INFOBAR」を手掛けデザイナー)の「neon」や吉岡徳仁がデザインした「Mediaskin」が発売されたが,どちらも買い換えるまではいかなかった.「neon」はパッカン一味なので論外だったのだが,「Mediaskin」にはかなり期待していたのだが,モックアップを見て,その”豪快なパッカンぶり”に驚いて,とっとと退散してきた.

そんな経緯もあって,今回の「INFOBAR2」の発表を聞くと,発売時期が決まっていないうちから予約を入れた.それが確か10月のことである.

以降,次につづく.


Related posts:
/続/北海道への寝台特急の旅(予告)
パッカンケータイの憂鬱
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Tags: ケータイ 携帯電話 infobar

:: 佐久島へ海水浴に行く | おひるねハウス

2007/10/10
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PENTAX K10D+SIGMA17-70mm/2007-8-25
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南川祐輝作.
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Tags: 佐久島 一色町 海水浴 アート 三河湾

:: ヨハネの股の間から

2007/07/06
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大原美術館本館前の庭に展示されているロダン「説教する聖ヨハネ」(ブロンズ像)の股の間から.
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Tags: 倉敷 大原美術館 ロダン 彫刻 ブロンズ

:: 大原美術館 | 福田美蘭とモネ

2007/07/05
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PENTAX K10D+SIGMA 17-70mm/2007-6-16/Hosted on Zooomr
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分館の地階で出会った福田美蘭(みらん)の絵.福田美蘭は,以前大原美術館で開催された有隣荘特別公開「有隣荘・福田美蘭・大原美術館」でこの「モネの睡蓮」と「ゴッホをもっとゴッホらしくするために」という作品を発表している.

「ゴッホをもっとゴッホらしくするために」は,日本人がゴッホらしいと感じる色彩と点描を施したもので,大原美術館所蔵「アルピーユへの道」をもとにしている.なんでも,この「アルピーユへの道」は,贋作の疑いの高いということで展示からはずされることが多いというから,それを選んだ意図を考えるととても興味深い.

もう一枚の「モネの睡蓮」は,これも美術館所蔵のモネ「睡蓮」をベースに描かれたもの.大原美術館の敷地内には,モネ邸の池から株分けされたという睡蓮が浮かぶ池があるのだが,その池の様子を描いた,いわゆるサイト・スペシフィック(site specific)な作品となっている.
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Tags: 大原美術館 福田美蘭 モネ 睡蓮 パロディ オマージュ

:: 倉敷の大原美術館

2007/07/04
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直島に行った晩は岡山市に泊まり,その次の日は倉敷へ出掛けた.実は,直島で盛り沢山のご馳走(食べ物じゃないよ)を体験し,抜け殻状態になっていたのと,倉敷は仕事で以前行ったことがあり,わかったつもりでいたので軽く流そうと考えていたのだけれど,これが意外に見所満載で充実したフォト日和となった.

妹のクルマ一台に全員が乗れないので,岡山市から倉敷まで甥っ子と一緒にJRに乗って行った.快速で倉敷駅に到着すると,そこから美観地区にある大原美術館に向う.と思ったら,美観地区へと続くアーケード街で朝市が開催中で,かなりの賑わい.店を冷やかしながら美観地区まで10分程の道中を楽しむ.そして,待ち合わせの場所だった大原美術館の門の前でクルマチームと合流し,入館する.

この大原美術館は,昭和5(1930)年,倉敷紡績(クラボウ)の当時社長 大原孫三郎によって設立された,日本最初の西洋美術中心の私立美術館である.
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Tags: 倉敷 大原美術館 美観地区

:: 直島へ | 本村界隈

2007/07/03
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PENTAX K10D+SIGMA 17-70mm/2007-6-16/Hosted on Zooomr
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ベネッセハウス周辺散策後は,バスで本村(ほんむら)地区へ.ここは「家プロジェクト」「NAOSHIMA STANDARD」「NAOSHIMA STANDARD2」の舞台となった集落である.懐かしい感じのする民家や商店が建ち並んだ街並が続いている.

バス停を降り,先に来て見学していた両親と妹に合流.夕方近くになりそろそろ帰る時間が近づいていたので,とりあえず見れるところを回ろうかと考えていると,母親が「南寺」を観たほうがいいと勧める.「南寺」は「家プロジェクト」で製作された安藤忠雄設計の建物である.

じゃあそこに行ってみようかということになり,入場券が必要とのことだったので,チケットを売っているというたばこ屋に行くと,もう終わりだという.なんでも開館時間は4:30までらしい.時計を見ると4:25だったが,チケットは売ってくれそうもない.先乗り組が購入したチケットであと一人分は見学できるということだったので,とりあえず建物だけでも観るために行ってみることにした.

「南寺」に着くと,黒い四角い建物があった.建物自体にはあまり興味を惹かれなかったが,中にはジェームス・タレルが制作した「Backside of the Moon」が展示されていることを知る.タレルは地中美術館にも作品が展示されていた光のアーティストである.

一人分のチケットを係員に見せると,中に入れてもらえるという.チケットを売ってもらえなかったことを言うと,あと二人(隊長と甥っ子)も一緒に入って構わないという.なんだか狐につままれたようだったが,嬉しい計らいに一同大いに感激.

作品のことは,ここで説明しても伝わらないので詳しくは述べないが,作品というよりアトラクションと言った方がぴったりくる.映画館程の大きさの真っ暗闇の部屋の中にベンチに座らされる.そうしているとだんだん方向感覚が麻痺してくるが,じっと前方と思われる方向を見つめ続ける.そこには闇しかなかったはずなのだが,15分間くらい座っていると,目が慣れてきて,前方に白い四角いものが浮んでいるのがわかる.最初は,幻覚を見ているようなのだが,それが次第に映画のスクリーンのようにはっきりしてくる.闇の中での摩訶不思議な前後不覚な感覚とボンヤリ現われる四角いスクリーン.

われわれ三人が狐につままれた顔をして出てきたのは言うまでもない.係員の方に訊くと,白い四角いスクリーン状のものは最初から存在するということだった.
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Tags: 直島 本村 家プロジェクト 直島スタンダード 南寺 安藤忠雄 大竹伸朗 ジェームズ・タレル

:: 直島へ | 引力をもったカボチャ

2007/07/02
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草間彌生のアイコンである水玉を身にまとったこのカボチャは,英語名では"Pumpkin"と呼ばれている.直島で見たのは,赤と黄色のカボチャ.赤のは宮ノ浦港,黄色のはベネッセの浜辺に,両方共,海に向って置かれている.

直島にあるカボチャは強烈なインパクトで迫ってきて,”アレ!”や”カボチャだ!”と,老若男女問わず,人々の関心を惹きつける.それは,現代美術,オブジェ,彫刻といった単語に付きまとう”しかめっつら”とは,正反対な場所にある.その単純明快な形や大きさと目立つ色やビビッドな水玉模様といったものがそうさせているのは間違いないが,それよりはむしろ,生活空間に置かれ,唐突に現われることが人々の衆目を集める理由なような気がする.

それが子供であろうが,大人であろうが,直島を訪れたことのある者の中には,直島と言えば,このカボチャを思い浮かべる者も多いだろう.それほどまでに,この草間彌生のカボチャのオブジェは,直島のイコンの一つになっている.つまり,このカボチャは,「アートの島 直島」という連想への最も効果的な舞台装置なのである.

話はかわるが,偶然にも最近,日本でカボチャと呼ぶ野菜は,正確には"Pumpkin"ではなく,"Squash"と呼ばれるということを,ながら族:Nagarazoku:courgette::クルジェットで知った.
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Tags: 直島 草間彌生 カボチャ

:: 直島へ | 岬に佇むオブジェ

2007/06/30
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George Rickey/ジョージ・リッキー「Three Squares Vertical Diagonal/三枚の正方形」
PENTAX K10D+SIGMA 17-70mm/2007-6-16/Hosted on Zooomr
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地中美術館を出た時点ですでに時間がなかったので,ベネッセハウスに行くことはあきらめたのだが,バスに乗って向った先は,ベネッセハウスのバス停付近に点在するオブジェ群.それらは,岬や砂浜の自然の中に設置されていた.
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Tags: 直島 ベネッセハウス ジョージ・リッキー 蔡國強 大竹伸朗 ウォルター・デ・マリア

:: チェコ絵本とアニメーションの世界 II | ユライ・ホルヴァート

2007/06/13
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少し前のことになってしまったが,刈谷市美術館で開催中(2007/4/21土-5/27日)のチェコ絵本とアニメーションの世界日間賀島のサイクルパラダイスから帰ったその足で再訪した.それでトップの写真にカエルくんが写っている.念のために言っておくと,このカエルくんはチェコとは無関係である.

今回の展示は前・後期とわかれており,前期に行ったときによかったので,後期も観に行くつもりだった.少々残念だったのであるが,1/3程度の展示内容が更新されていたわりには,係の人に尋ねないといけないほどに,一瞥しただけでは展示内容の何が違っているのかわからなかった.

このときは,前回時間がなくて見れなかったアニメを中心としたビデオを観ることができたし,なんといってもチェコの絵本の素晴らしさを肌で感じられたのはとても有意義だった.特に,古典の作品もよかったが,現代作家の多様さには目を見張るものがあった.

なお,作品に添えられた作家の説明には,しばしば「チェコで最も美しい本」や「世界で最も美しい本」に選ばれたという文が見受けられた.チェコではそういう賞があるのだと思うが,なんだかそういうところにも,チェコにおける本や絵本文化の奥深さを見た気がした.

さて,現代作家の中で気になったのが,タイトルのユライ・ホルヴァート/Juraj Horváth.
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Tags: チェコ 絵本 アニメ ユライ・ホルヴァート 刈谷市美術館 グルテク

:: チェコ絵本とアニメーションの世界

2007/05/14
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IMGP1228PENTAX K10D+DA21mmF3.2AL/2007-5-2/Hosted on Zooomr

もう二週間も前のことになってしまったが,GW中に刈谷市美術館で開催中(2007/4/21土-5/27日)のチェコ絵本とアニメーションの世界 に行った.

もともとチェコの絵本の挿絵やそれから派生したアニメーションには興味があったが,こうして系統立って眺めるのは今回がはじめて.

刈谷市美術館は,以前には,チェコの「イジー・トゥルンカ展」やミッフィの「ディックブルーナ展」も開催していた.”幼児向けの絵本であるけど,アートとしても充分に存在感がある”ものをすくい上げる力があるようだ.これからも期待大ってことで,スウェーデンを中心とした北欧のグラフィック関係の展示なんてどうでしょう?

なお,今回の展示には,前期展示(〜5/6)と後期展示(5/9〜5/27)で一部模様替えがあり,コンプリートでポストカードがもらえるらしい.
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Tags: チェコ 絵本 アニメーション 刈谷 美術館 チャペック アリのフェルダ セコラ クルテク ミレル

:: フィンランド国立現代美術館 キアズマ/Museum of Contemporary Art KIASMA

2006/09/11
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FUJIFILM FinePix A303/©Taicho/hosted on Zooomr

設計:Steven Holl/スティーブン・ホール
所在地:Mannerheiminaukio 2,Helsinki,Finland
交通手段:Helsinki中央駅から徒歩すぐ(中央郵便局前)
竣工:1998年
訪問日:2006-08-10

先日の記事 テンペリアウキオ教会 の中で,「ホテルに到着後,荷物をほどくのも早々に出掛けた場所です」と書いたのですが,間違っていました.最初に訪れたのは,ここ KIASMAでした.何度も書いてますが,デジカメを落とした直後のことだったので,なにぶん気が動転していて...KIASMAには,ヘルシンキカード(一日券)を使って入場しました.なお,上の写真は隊長が撮ったものです(残念ながら,建物内部の写真は残っていません).

”KIASMA(キアズマ)”という言葉に出会って,最初に感じたのは,変わった語感を持った言葉だなあということです.理由はわかりませんが,発音する楽しさのある言葉です.日本には”アズマ”という言葉があるので(もちろん”東”です),それの頭に”キ”をつけただけですが,その発音がすごく新鮮に響くのは不思議です.実は,この”KIASMA(キアズマ)”という言葉は,SUOMI(フィンランド語)ではなく,ギリシャ語で「交差」を表わす単語だそうです.

この建物の外観は,曲線と直線で構成され,とてもおもしろい形をしています.まるで何かをスパンと切った断面のようです.
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Tags: HELSINKI Finland Kiasma museum contemporary

:: Helsinki Vantaa International Airport | ヘルシンキ・ヴァンター国際空港とピクトグラム

2006/08/30
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IMGP2811PENTAX Optio WPi/2006-8-10 Hosted on Zooomr

ここヘルシンキ・ヴァンター国際空港は,ヘルシンキの郊外にある,Finnairのハブ空港です.

大きいことが偉い訳でもなんでもありませんが,ここは大きな空港ではありません.こじんまりしており,ちょうど鉄道の駅のような感じ.デザイン的には,Kobenhavn の Kastrup(カストラップ)空港のようなガラスを多用したモダンさも見られないし,ケアホルムの傑作PK22のため息がでるような大群などのような,目を引くようなものはありませんでした.

帰国する際には,カストラップ空港からヴァンター空港で乗り継ぎました.カストラップ空港に比べ,ヴァンター空港にはお土産を買う免税店が少ないと聞いていたのですが,そんなことはなかったです.他の人が空港で何を買うのかわかりませんが,ちょっとしたお土産を買うには十分でした.ヴァンター空港には,デパートの Stockmann が結構な面積で店を構えており,そこでスモークサーモン,ハム,チーズなどの食料品や日用品などが購入できたましたし,Design Forum Finland もあり,なかなかの店構え,品揃えでした.日本でリクエストされていたブランドもののアイカラー・ペンシルもカストラップでは在庫切れだったのに,ここでは手に入ったし,カストラップ空港では,何も買わなくてもよかったくらいです.

はじめてヴァンター空港に降り立った時に感じたのは,内装に木材を使っている部分が多いことと,文字ではなく,絵文字というか,ピクトグラム(ピクトグラフ)がいたるところに表示されていることでした.

フィンランドの場合,公用語はフィンランド語とスウェーデン語です.それからほとんどの人が英語をネイティブ並に使いこなしていました.そうなると,文字を使う場合,3つの言語による標記が必要となり,当然,煩雑になってしまいます.そういった文化的な背景があって,ピクトグラムが使われるのではないかと思います.
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Tags: HELSINKI Vantaa airport Kobenhavn Kastrup ピクトグラム ピクトグラフ ヘルシンキ フィンランド 空港 Finland Finnair

:: WALDIES.サンダルAT

2006/07/19
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RIMG0335RIMG0335 Hosted on Zooomr

これは,mont-bellで取り扱っている WALDIES社WALDIES.サンダルAT

たかのさんのCYCLIFE Blog:WALDIES.サンダルATで紹介されたのを見て,一目ボレ.先日,名古屋に行ったついでにナディアパークにあるmont-bell名古屋店で購入.

waldies_allwaldies_logo2

このサンダルは16種類のカラー・バリエーションを持っている.その上,ストラップだけが単体で売られており,取り替えることでカラー・コーディネートできるという楽しげなもの.その組合せは,なんと16x16=256通りもある.たかのさんもそうだったようだが,これは悩む.悩んだ挙句,店頭で悩ましげなTRY&ERRORをするしかないのであるが,さすがに256通りもやっていると日が暮れる.まずはベースとなる本体の色を幾つかに絞る.ビビッドな組合せも心惹かれるものがあったが,ここは心を落ち着かせ,黒・グレー・茶・紺といったシンプルな色を選択.あとは,ストラップの色をかたっぱっしから合わせていった.

その結果,選んだ組合せは,黒+モスグリーン.

サイズはXXS,XS,S,M,L,XL,XXLがあるようだが,店頭には M と L しかなく,少し大きいかなと思ったが M を購入.帰宅後,早速ストラップを交換し,履いてみる.実にソフトな履き心地.材質はセル・フォームと説明されているが,浴室に敷く板状のマットのような感触で,それがフニュフニュと心地よい.
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:: アニマルカップ | 吉川千賀子

2006/07/02
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RICOH Caplio GX+DW-4

最近,コーヒーを飲むときは,きまってこの器を使っている.

昔,泉谷しげるが「動物と子供を使った映画は反則だ」というようなことを言っていたのを覚えているが,その通りであると思う.誰がどう扱っても対象そのものの特性で万人受けする.といっても,少し前に亀を登場させていた私が言える義理ではないが.

動物は邪心がないというか,自然が剥き出しのところが見ていて清清しい.こころが安らぐ.しかし,動物を素材にしたモノはあまり手にしてこなかった.理由は先に述べた通りである.

さて,この白磁器は,常滑市在住の陶芸家 吉川千賀子さんの「アニマルカップ」

ニ客とも同じようなデザインだが,多少形が違う.取っ手の動物の顔も片方は眉毛があって,もう片方はない.その乳白色と相まって,なんともほんわかした器である.動物を模した取っ手,これは取っ手と台座と両方の機能を併せ持っている.カップは,底面にあるニつの台座と取っ手の三点で支持される.

このカップ.動物に惹かれたのでもなく,そののほほんとした佇まいに惹かれて手に入れたのでもない.実は,友人宅でアニマルカップを使ってコーヒーを飲んだ所,これが本当に飲み易かったのである.その飲み易さが忘れられずに,最近になって手にいれた.

何が使い易いかというと,まず取っ手が大きく持ちやすいのがいい.普通,取っ手というとリング状になっていて穴に指を引っ掛けて持つが,これは親指と人指し指で挟んで持ち上げる.この感覚が新鮮で器の存在をドッシリと感じられ,コーヒーを飲んでるという気分になる.それから肉厚であるので,口にあてた感触がなんともいい.

私の自宅での定位置は,ソファ.といっても,ソファには座らない.ソファ前面に背中をもたれさせて,フローリングの床に敷いた大きなクッションの上に座る.いつのころからかそうなってしまった.PCを操作するときは,この格好でThinkpadを腿の上に載せて操作するのである.そんな時も,この器は,底に行くほど断面が小さくなっているので,あまり首を後ろに傾けなくても飲めるので重宝している.
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:: ガンダム展『GUNDAM GENERATING FUTURES | 来たるべき未来のために』

2006/06/27
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shinzan-cafeさんガンダム展とふるふる〜高浜〜というエントリーを見てピンときた「ガンダム展」.実は,この展示会のことは,偶然に見た高浜からわ美術館のWEBサイトで知りました.
「宇宙戦艦ヤマト」で目覚めて以来,アニメはずっと観ていたのですが,ハードSFが好きで読んでいたというのもあって,当時ガンダムが持ち込んだ近未来の世界,モビルスーツ,スペース・コロニーやニュータイプという世界観にはすっかりのめり込んだものです.そして,勧善懲悪でない戦闘モノアニメの先駆けとなったガンダムの世界に魅せられたものでした.

はずみでガンダムに搭乗することになってしまった少年アムロやホワイトベースの搭乗員たち,それに対峙するジオン公国と赤い彗星シャア.当時は,その世界観に妙に共感を覚え,ガンダムの世界に行きたいと憧れさえしたものです.そう思う程,ストーリー設定やディテールの造り込みが,それまでのヒーローアニメと違って衝撃的だったのです.無意識のうちに「こんな未来ならありえるかも」と感じていたのかもしれません.それが,一年で人口が半分になるという戦争渦巻く酷い世界を描いたものだったとしても,必死に生き延びようとする登場人物たちのに,純真な少年たちは共感を覚えたのです.

さて,この展示会の開催地は,大阪,東京,仙台ときて,今回が高浜.

なぜ,高浜なの?という疑問はおきますね.アニメオタクな学芸員でもいるのだろうか?それとも,エヴァンゲリオンのキャラクターデザインで有名な貞本義行氏が在住していることと関係あるのか?謎です.
今回の展示会のタイトルには「高浜特別展」とついています.やはり,こんな地方の小都市で開催されるのは「特別」なのです.駐車場の収納台数も多くないしね.

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ガンダム展の作品に触発されて制作されたという富野由悠季監督の作品「From First」

そんな展示会ですが,会田誠,田中巧起,常盤響などのアーティストが出品していることも,そういった作品群の展示会であるということすら知らずに出掛けました.知っていたのは,原寸大コアファイターが展示されているということくらい.もっとガンダムガンダムしててオタクな世界が展開されているかと思って行ったのですが,いい意味で期待を裏切られました.

出品しているアーティストの思い入れがビンビンと伝わってくるし,ディープでコアな世界であることには違いないのですが,それぞれの作品がちゃんと作品として成立しているものばかりなのでとても楽しめました.言ってみれば,「ガンダム展」という名のガンダムをモチーフにした現代美術の展示会だったのです.その証拠に,全くガンダムに思い入れがなく「別に見れなくてもいい」と言い切っていた隊長も,終わってみればそれなりに楽しんだ様子でしたから.

なお,音声ガイドは有料ですが,この展示会のキュレイター東谷隆司氏とアムロの声を担当した古谷徹氏の会話で作品の背景を解説してくれています.「アムロ,行きまーす」など名セリフの数々も聴けます.
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21:36 | Comment(6) | TrackBack(0)
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:: パッカンケータイの憂鬱

2006/04/06
┣ art&design


design for lifestyle|デザイン=設計 という前回のエントリーで以下のように書きました.
自分が気に入るということは,自分の生活に入り込んでくるということ.出会った時にはわからないこともあるのですが,それを予定調和的に語れば,ワクワクするlifestyleを示唆してくれる(くれていた),あるいは,ヒントをくれる(くれていた)ということです.
design for lifestyle.「カワイイ」より「ワクワク」なんです.
「ワクワク」させてくれるものを見つけようとしているのですが,反対に,個人的な思いが入り込む余地のない所で,望むべからぬモノが広がる場合もあります.今回はそんな話.

表題の”パッカンケータイ”というのは,閉まる時に「パッカン!」と間抜けな音を立てる携帯電話のことです.英語では,clamshell(クラムシェル)とかflip(フリップ)と呼びますが,日本での呼び方を知らないので,二つ折になる携帯電話に皮肉を込めてこう名付けました(笑) 現時点の国内携帯電話市場では,この”パッカンケータイ”が圧倒的なシェアです.いま,世界中のそこら中で”パッカン”が響き渡っています.電車に乗っても,あちらで,”パッカン”,こちらで,”パッカン”.

騒音で罰せられることはあっても,醜悪な外観というもので罰せられることはありません.それだけ,音というのは,周囲の人に影響を与えるものです.それが,人工的に出される音であれば,なおさらです.このように,周囲に耳障りな音をたてつづける”パッカンケータイ”は,私にとって”bad design for lifestyle”に他なりません.
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21:17 | Comment(4) | TrackBack(0)
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