- contents:
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #1
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #2 | 序論
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #3 | 優先されるべきもの:歩行者>自転車>自動車
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #4 | "share the road"(道路空間の適正配分)の大原則
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #5 | 自動車 vs 自転車という対立構図からの脱却
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #6 | 自転車側の問題点
- 自転車車道締め出し大賛成さんへの回答 #2 | 序論
以前に掲載した 自転車車道走行の危機 #1 という記事に,”自転車車道締め出し大賛成”さんから以下のコメントを頂いた.折角の機会なのでこちらで回答をしたい.
毎日、名古屋市の飯田街道の千種区辺りを自動車通勤しているのですが、狭い道を自転車野郎が車道を走っていて、非常に迷惑です。道が狭いのに、速度の遅い自転車や、iPodとか聞いて耳を塞いでる人たちが車道を占領していて、自転車をよけて通る時、非常に危険だし、常識的に考えても邪魔です。自転車は車道をという誤った法律がありますが、自転車は歩道を走った方が安全だと思います。ふらっと倒れてきたら、ひき殺してしまう危険性大です。自動車を運転している身からしたら車道を走っている自転車を見ると気が気じゃない。お前らのせいで、交通事故起こして、刑務所入るのはご免だよ全く!とにかく自転車は歩行者へのマナーを守って歩道を走るようにする方が安全だし、迷惑をかけないと思います。怒りの提言でした。失礼します。 そんなに走りたいなら、週末にでかい公園でも行って走ってください。通勤時の車道走りは本当に!迷惑です!!! Posted by 自転車車道締め出し大賛成 at 2007/10/18 09:40多分に積もり積もった鬱憤を吐き出した脊髄反射の面も感じられるが,このようなコメントをもらって,不思議と悪い気はしなかったのも確かだ.
というのも,このサイトは自転車の話題が多いため,(若干希望的観測が入り混じっているが)自転車乗りの読者が占める割合が多い.そうなると,勢い,自転車乗りの視点に立った記事に対し,同じく自転車乗りのコメントも多く寄せられることになる.そして,それらはほとんどが肯定的な意見なのである.勿論,それはそれで大変有難く,嬉しいものなのだが,やっぱり片側からの意見だけに終始しがちになるのも事実なのである.
ブログは議論の場ではないので,それはそれで仕方のないことかもしれないが,そんな中で,自転車に乗らない自動車のドライバー(私を含め自転車乗りもそのほとんどが自動車ドライバーでもあるのだが,以後,単に自動車ドライバーと書いた場合,自転車乗りでないドライバーのことをさすことにする)からの意見は,例え反対であっても,いや,反対であるからこそ,貴重なものである.そのうえ,自転車乗りが多く見ているこのサイトに反対意見を述べることは,幾分感情的に先走ったコメントであったとしても,勇気のあることではないかと思う.
そんなこんなで,今回の自転車車道締め出し大賛成さんのコメントは有難く感じ,きっちりと回答をするのが筋ではないかと判断し,新たに記事を立て,回答することにした次第.
と言っておいてなんだが,時間がなくなってしまったので次回の記事でしっかり回答したい.明日は,泊まりで群馬の高崎まで出張するので,道中の新幹線の中で仕上げてくるつもり.今しばらくの猶予を.
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うーむ、通勤時に車道の端っこを自転車で走っている、と同時に自動車にも乗っている身としては、よく理解出来る内容です。
確かに自転車で車道の端っこを走行中に、「ふらっ」といったら轢かれるというリスクはあると思います。
なのでなるべく自動車の通らない道を選んでいるのですが、そうも行かない部分もあります。
自己防衛としては、常に周囲に気を張り巡らせて防衛しています。(だからOKとは思ってませんが)
ただ実際はそんなこと全く考えずに、無灯火、音楽聴きながら、携帯でメールを打ちながら(!)自転車に乗っている輩(主に学生さん)が多く、車に乗っている人が怖いと感じるのも無理はないと思います。
同じ自転車乗りの自分でさえ怖いのですから・・・(何回かぶつかって来られた)
自転車を乗るための教育を義務付け、資格制度にする等の対応が必要かもしれませんね。
yanzさんはどう思われますか。
私は神奈川県ですが、こちらも新しく整備されている歩道の幅は以前の倍以上もあって、場合によっては車道よりも広いくらいで、ちゃんと歩道の外側に色付きのタイルみたいなもので区切られているところもあります。標識はないですが、どうも自転車が走るように作られたものらしいですね。
自転車が歩道を走ってもいいといっても、限度があって、歩道では時速20キロ以上も出すと、警官に注意されますが、多分20キロ以上は警察でも「自転車は車両」扱いなのだと思います。
規則を変えると、猛スピードで走るのがでてくるので、なかなかかえられないのだと思います。
ただ、正直歩行者にも自転車にも無視されている感はあります。マナーの問題もあるでしょうし、他が無茶苦茶狭かったりするので広いところだけやってもってのもあるのでしょうけれど。
現状ではこういう広い歩道を増やすことで自転車と歩行者の住み分けを狙う…というところになるんでしょうね。
おっしゃること,ごもっともです.シェアというのが,気持ちの問題だけではないのは,その通りでしょう.そのあたりを絡めて回答することになります.
velomobileを運転されているveloさんにとっては,ドライバーより自転車側の気持ちをより多く持たれている方でもそうなのが,少し意外でした.
同意見です.うなずくことしきりで読みました.
>なるべく自動車の通らない道を選んでいるのですが、そうも行かない部分もあります。
そうなりますよね.私もそうです.通勤となると,毎日ですので自然とそうなります.ストレス溜めて走っても仕方ないですからね.
教育の件は,義務化はともかく,必要です.そのあたりは,以降の記事で説明するつもりです.
パッセンジャーとは知らず,てっきり,メッセンジャーと勘違いしていました(笑)
歩道の中の色を変えて,自転車と歩行者を分けるということは,特に,都市部では一部行われていますね.名古屋はそういったことが進んでいる都市ですが,はっきりいって,全く機能していません.放置自転車がふさいでいますし,利用者側も意識していません.このままでは利用は進まないでしょうね.
本来,自転車は20kmは軽くでる乗り物ですので,20kmで規制するのはおかしいと思います.速度を知らない自転車が多いのもそうですし,そもそも規制しなければいけない道路を作る方が間違っています.
フィンランドのヘルシンキでも歩道の一部を自転車道にしていたのですが,速度規制はされていませんでしたよ.
パッセンジャーと言わず,また戻ってきてくださると嬉しいです.
歩道上の分離の件.おっしゃる通り,いまは,コンセプトも考えもなしに,なんとなく分けて作って見ましたというような感じですよね.それから,自治体によってもマチマチです.これというもの,道路を作る組織と運用側が分かれているという縦割り行政の悪影響でしょう.
自転車帯を歩道の上に作るのは,妥協の選択です.本来は,車道部の路側帯をそうすべきです.とはいっても,場所によっていろいろな工夫が必要だと思いますが.