これでもかと,毎日毎日暑い日が続いた夏休み.今年の夏休みは,前半で隊長の実家へ帰省し,間を挟んで,後半は,涼しさを求めて信州の蓼科へエスケープといった具合.
ということで,今回は,その前半の部分を夏休みの日誌調でつらつら書いてみようと思う.そういえば,夏休みの日誌と言えば,毎夏,8月も末になって全てを書くという,見事なやっつけ仕事ぶりだったわけだが,いつも後から書き込むことになる天気には困っていたっけ.
●8月12日(日曜日)晴れ
休みに入った初日.精力的に動く.
朝から自転車に跨り,知多半島へとひとっ走りした後,会社へ顔を出し残務を片付けた.その後,実家に寄り,二人の甥を連れ,またまた知多半島へ出掛けた.そして,前日に作っておいたバナナトラップを秘密のスポットに仕掛けて帰る.
帰宅すると,早速静岡へ向う用意をし,時間ギリギリで最寄の駅に駆け込む.隊長は数日前からクルマで帰省していたので電車を使って行くことになっていたのだが,久しぶりの電車の旅なので新幹線は使わずに,在来線で行くことにした.
電車を使うということ,二泊三日と滞在が短いということもあって,自転車はお預け.
家を出るのが遅くなってしまったので,正直間に合ったのが不思議なくらい.改札口に辿り着いた時には,すでに電車はホームに入ってきていたので切符を買う時間もなかった.TOICAで入場していなければ,間に合わなかった.ただし,沼津はTOICAでは出られないので途中で精算しないといけなかったのだが.
駅まで猛暑の中を走ったので,電車に乗り込んだ後も汗が止まらず,熱い熱い.岡崎で快速に乗換え,その車内でTOICAの分を精算した.そのあと,豊橋,浜松で乗換えした.
車内は,お盆休みで日曜日だからなのか,どの列車も混雑していた.おまけに,浜松からは目的地の沼津まで乗換えなしで二時間乗りっぱなしの直通というのに,やって来た列車は,進行方向と平行に座席がある地下鉄と同じシート構成の車輌.
浜松駅でその車輌に乗った時は,運良く座ることができたのだが,隣に座った中年の女性とは肩があたるし,なんとも窮屈だった.なんでこんなに窮屈なのだと思い,ふと前のシートをみると,肩と肩がに空間があるではないか!おかしいなあと思っていたら,丁度駅に到着したようで隣の隣の人が立上って降りて行った.その空いたスペースに,隣の女性が横にずれるとやっと空間ができ,窮屈さが解消された.さてはと思い,前のシートと自分のシートの人数を数えたら同じ.
ってことは,今まで定員より一人多い状態で座っていたということらしい.それなら窮屈で当然だ.実は,一番最後に尻を突っ込んだのは隣の女性.その時から,その女性は,無駄に前傾姿勢だったし,なんだかおかしかったのだ.おばちゃん,恐るべし!
それにしても,そもそもあの横長シートに座った態勢では,両隣に人が座ってて進行方向の力を預ける場所がないので,長時間の乗車はツライ.そんな車輌を浜松−熱海という長距離の電車に使うのは,酷過ぎる.なんとかして欲しいものだ.>>JR
沼津に着くと,隊長に迎えに来てもらい,実家に到着.どっと疲れた一日だった.ただ,意外だったのは,三河のジットリとしたうだるような暑さよりは,幾分マシなように感じたことだった.それに,窓を開けると,目の前に富士山が見えるというのは素晴らしい.
●8月13日(月曜日)晴れ
翌日は,隊長の運転で伊豆半島の南西部の海沿いに位置する松崎町へ墓参りに出掛けた.一行は,隊長と私.隊長の母上と叔母さんの四人.
伊豆半島というのは,山深いということもあるのか,公共の交通機関がほとんど整備されていない.電車に至っては,駿豆線が三島から修善寺駅まで運行しているのみ.路線バスとして東海バスがあるが,本数が少ないので,移動はクルマが主体になる.このあたりは,名鉄や武豊線がある知多半島とは大違い.
その松崎町へは,いつもは駿河湾側海岸沿いを通る国道136号線を利用するらしいのだが,この国道が先日の台風五号で伊豆市土肥で寸断されていた.事前の情報では,簡易の橋を掛けて片側通行での交通を開始したばっかりと聞いていたが,渋滞しているだろうということで迂回していくことにした.
清水町の家を出発し,三島駅で叔母さんを拾い,修善寺から国道414号に入り,湯ケ島を抜ける.天城越えで有名な天城峠を越え,桜で有名な河津町へ出る.なお,その途中,二回転するループ橋を通る.ただ,この国道は路肩がほとんどないので自転車で走るのは,神経を使いそうな感じだった.といっても,二人で登っていくローディを見かけたが.
そこから西進する下田街道を経て,松崎町へ到着.松崎町に入ってからの道路は素晴らしく,自転車で走ったら気持ちよさそうだなあと思っていたら,ロードレーサーの集団に遭遇した.羨ましげに追い越す.このあたりに来ると,花が咲き乱れ,太陽光線もキラキラとし,なんとなく南国の雰囲気が漂う.
それにしても,道中,後部座席の二人は,感心してしまうほど,よくしゃべる,しゃべる.しゃべりっぱなしなので,いざ静かになったら心配になってしまい,隊長が声を掛けたほどだった.
山の奥深くまで続く細い道を行くと,その先に集落があり,目指す寺があった.墓の掃除をし,お参りをした.そして,寺の境内で撮ったのが,トップの写真である.
目的を果たしたので,時間に制限のない帰路は,国道136号線で海岸沿いを北上しようということになった.気持ちのよい海岸通り道路を進んでいく.この道は,信号がほとんどなく,クルマは快調に飛ばす.
土肥(とい)まで快調に進んだので,土肥金山のドライブインで義母と叔母の二人が買い物をする間,水着に着替えて少しばかり海水浴をした.隊長曰く,南の海は土肥の海よりもエメラルドグリーンの綺麗な海らしい.いつか行って見たいものだ.
一時間ほどゆっくりしたあと,土肥の海水浴場を発ち,修善寺方面へ向っていく.この先にトンネルの手前に,台風で寸断された箇所があったのだが,暫定の工事はすっかり完了していた.片側交互通行だったが,まったく渋滞せずにパスすることができ,少しばかり拍子抜け.報道を見て,このルートを避けたクルマが多かったのであろう.この災害で土肥あたりの観光業には,痛い打撃があったという.通行止めの情報だけを大々的に報道するのではなく,その後の情報も継続的に報道しなければフェアじゃない.
さて,国道が合流する修善寺あたりからクルマの量が増えてきて,渋滞してきた.そこで,国道とは反対側の裏道を走ることにし,狩野川を渡る.
大仁(おおひと)あたりだったと思うが,前方にある信号がもとで数珠繋ぎ状態でだらだら進んでいたのだが,助手席で本を読んでいて,ふと顔をあげて窓の外を見ると,一台の自転車がサーッと反対方向へ通り過ぎて行くではないか.あれれ.もしかしたら,知り合いかもと訝っていたら,日間賀島で面識のある隊長も同じことを思ったみたいで自分が訊くよりも先に「tamoさんじゃない?」と訊いてきた.
確かに,オレンジ色のジャージに青のフレームのバイク.一瞬だったのでミニベロだったかどうかはわからなかったが,なんといってもライディングの雰囲気が似ていたのでてっきりそうだと思った.このあと,同じく自転車仲間のひみよしさん経由magさんから聞いた連絡先へメールを送ったが,届いてなかったようだ.後日,そのことをtamoさんに確認したところ,他人の空似だったようだ(皆様,お騒がせしました).そのあとは,遅くならずに,無事帰宅.
●8月14日(火曜日)晴れ
豊橋に住む叔母さんを夕方四時までに送り届けるために,余裕をみて少し早めの12:30に出発.事前の交通情報では,由比のあたりで事故の処理で渋滞しているということだったが,通過した時には渋滞は解消していた.そのまま,ほとんど渋滞することなく,豊橋に到着.そこで叔母さんと別れ,そのまま帰宅.
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