少し前のことになってしまったが,刈谷市美術館で開催中(2007/4/21土-5/27日)のチェコ絵本とアニメーションの世界 に 日間賀島のサイクルパラダイスから帰ったその足で再訪した.それでトップの写真にカエルくんが写っている.念のために言っておくと,このカエルくんはチェコとは無関係である.
今回の展示は前・後期とわかれており,前期に行ったときによかったので,後期も観に行くつもりだった.少々残念だったのであるが,1/3程度の展示内容が更新されていたわりには,係の人に尋ねないといけないほどに,一瞥しただけでは展示内容の何が違っているのかわからなかった.
このときは,前回時間がなくて見れなかったアニメを中心としたビデオを観ることができたし,なんといってもチェコの絵本の素晴らしさを肌で感じられたのはとても有意義だった.特に,古典の作品もよかったが,現代作家の多様さには目を見張るものがあった.
なお,作品に添えられた作家の説明には,しばしば「チェコで最も美しい本」や「世界で最も美しい本」に選ばれたという文が見受けられた.チェコではそういう賞があるのだと思うが,なんだかそういうところにも,チェコにおける本や絵本文化の奥深さを見た気がした.
さて,現代作家の中で気になったのが,タイトルのユライ・ホルヴァート/Juraj Horváth.
ユライ・ホルヴァート/Juraj Horváth (1974-)
ガラス工芸を学んだ後,プラハ美術工芸大学のグラフィック学科でイジー・シャラモウンに師事.アントワープで写真とタイポグラフィーも学んだ.ブック・デザイン,特に,子どもの本の挿絵を多く手がけ,2005年には夫妻で子どもの本のための出版者パオバオを設立.2003年からはプラハ美術工芸大学のイラストレーション・グラフィック学科の主任教授を努める.出展作品の「ロヘスとおかしな男ブシェンダ」は「チェコの最も美しい本 2002年」で受賞.2003年にも,「にわとりとテレビ」で受賞した他,「世界で最も美しい本」でも選ばれた.
あまりに気に入ってしまって,持ち帰った絵本が二冊.
(上)ユライ・ホルヴァート/Juraj Horváth 「青いトラ/Modr ý tygr」(右)とEva Volfová 「Koćićka z kávové pény/コーヒーの泡の中のネコ」(刺繍絵本)
(中)ユライ・ホルヴァート/Juraj Horváth 「青いトラ/Modrý tygr」の中の一場面.青いトラに変身する少年.
(下)Eva Volfová 「Koćićka z kávové pény/コーヒーの泡の中のねこ」の一場面.コーヒーの中に浮かぶネコ.
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私も〜2回目行きました〜。
ポストカードのプレゼントはちょっとイメージが違いました…。
ふしぎ発見だったかな〜テレビでちょうどチェコの特集だったのも偶然見ることができてよかったです。
10月に高浜で開催される〜ボローニャ国際絵本原画展も楽しみです。近くで素敵な催しがあるのでうれしいですね。
ノンノンさんも行かれたのですね.うちも絵葉書は最初の時に買ったのでちょっと拍子抜けでした.
”ふしぎ発見だったかな〜”これ観ましたよ(笑)絵本のことが出るかなと思っていたのですが,残念ながら出なかったですね.
> 10月に高浜で開催される〜ボローニャ国際絵本原画展
この展示会は知りませんでしたが,おもしろそう.それにしても,ノンノンさんはよくご存知ですね.