BIANCHI BACKSTREET | カーボンフォークへ交換 #1(作業編)からの続き.
1. フォークのサイズ比較
元々装着されていたサスペンションフォークとカーボンフォークのサイズの比較.ステアリングコラムの外径はφ28.6と,MTB規格になっている.
カーボンフォークは,サスペンションがない分,先端(ホイール中心)からステアリングコラム下端(下玉押し圧入部)までが55mmほど短い.ということは,ハンドルの位置も同程度下がり,フレームが全体的に前のめりになる.元々完成車の乗車姿勢は立ち気味であり,そのため前傾姿勢を取るために,ハンドルを低く遠くするようなステムに交換した経緯もあり,これは願ったり叶ったりである.
ステム先端からサドルまでの高さも多少増えるので,見栄えもよくなるかも.
他には,同じでない困るのだが,先端からVブレーキ取り付け軸までの距離は同じ.
フォーク単体での重量は,1.8kg ===> 0.6kgで,1.2kg の軽量化に成功.
2. ジオメトリの変化
フォーク交換前 サスペンション フォーク(写真上) | フォーク交換後 カーボンフォーク (写真下) | |
---|---|---|
H(ハンドル高さ) | 880mm | 830mm |
B(BB高さ) | 300mm | 275mm |
S(サドル高さ) | 900mm | 890mm |
L(ハンドル−シートチューブ間) | 660mm | 660mm |
写真でも見てとれるように,フォークが短くなった分,全体として前のめりになった.具体的には,前輪部が50mm程下がり,それに伴い,BB高さやサドル高さもそれ相応に低くなっている.ただし,フォーク交換時に,ステムの下に入れていた間座(スペーサー)5mmははずしたので,それは差し引いて考える必要がある.
ハンドルバーとサドル上面との高低差 S-H は,20mmから60mmと広がっていて,いい感じ.
3. 走行フィール
走ってみた感想は,やはりダイレクト感に尽きる.今までのサスフォークでは,ダンシングして加速してもぐわんぐわんと上下動があったが,今回は全くなく,ダイレクトに力が伝達されているように感じ,乗っていて気持ちがいい.
乗車姿勢については,体感的にほとんど差を感じられない.フォークを換えてからブレーキが鳴くようになったのは,それだけ軽くなった証拠だろうか.パッドの当り方などいろいろ調整しているが,まだ完全にはなくならなっていない.
普段からロードレーサーに乗っているので慣れているというのもあるかもしれないが,路面からの突き上げは多くなったはずなのだが,とくに感じない.大きな段差を上がったり,下がったりすれば,違いはあるのだろうが,歩道の段差くらいであれば,全く感じない.
以上,全体重量が1kg以上軽量化されたこと,ならびに,力が効率よく伝達されるようになったことなどから,高速巡航性が向上したのは間違いないようだ.そしてそれは体感的にも実感している.
通勤快速車仕様への改造の次なる目標は”ブルホーン化”だが,はてさてどうなるか.
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そうそう、サス付きのフォークって、どこまでいっても重いんですよね。メカニカルな部分があるので仕方のないことなんでしょうけど。
私も昔トレックのマウンテンを持ってたときに、結局悩んで重量の方を優先させて、サス無しのフォークにしました。どちらかと言えばトライアル的な乗り方の方が多かったので、ダイレクト感も欲しかったので、アレはアレで正解だったような気がします。
ところでカーボンのフォークはいいですよね。
舗装路ではサスなしでも充分に衝撃をやわらげてくれますし。スチールのロジック・フォークも機能美を感じていいんですが、最近はカーボンのフォークのグラマラスさに惹かれてしまいます。
フォークの下玉押しをドライバー系でなんとかしちゃう所、そしてそれをやっても良い根拠に感心しました。そして全体的に戦闘的なシルエットになりましたね。
私はサス付きは乗った事がありませんのでよくわかりませんが、街のりならちょっとタイヤを太くしたりで十分かなと思っています。
私も今の青い自転車を完全にばらして、色を塗り替えたりして遊ぶ予定ですよー。
ご自分の手で交換され、1.2kgもの軽量化で一層愛着がわきそうです。
次は、ブルホーン化ですか。
皆さん、パーツをいろいろ交換されてますね。
私はステムとハンドルバー、グリップしか交換してないです^^;
トライアルな乗り方のMTBのフォークをサスありからサスなしに変更されたというのは,思い切ったことをされましたね.加減速を優先されたのでしょうか.
今回の変更でもサスなしのデメリットがもっとあるかなあと思っていたのですが,乗ってみると,これも書かれておられますが,カーボンフォークは振動吸収性がいいのでしょう,全く変わらず乗れてますねえ.
でも加減速時や巡航している時の乗り味は,あきらかによくなっているのは,わかります.
下玉押しのドライバーを使っての取り外しや圧入は,やらずにすめばそれにこしたことはないのですけど,手荒いマネをして,曲げてしまうようなことをしなければ,余程大丈夫でしょう(熱処理されているはずなので,簡単には曲がらないでしょうけど).
青い自転車に手を入れるには,面白そうですね.何色になるのでしょう.楽しみです.
通勤用ということで今までほったらかしにしてきた自転車なので,今回,思い切って改造&メンテ&掃除をしてやりました.
そういえば,この自転車はグリップも交換してたんだった,というのを書き忘れていました(笑)まあ,いいか(笑)そうそう.グリップ交換には,随分手間取った印象があります.