もう二週間も前のことになってしまったが,GW中に刈谷市美術館で開催中(2007/4/21土-5/27日)のチェコ絵本とアニメーションの世界 に行った.
もともとチェコの絵本の挿絵やそれから派生したアニメーションには興味があったが,こうして系統立って眺めるのは今回がはじめて.
刈谷市美術館は,以前には,チェコの「イジー・トゥルンカ展」やミッフィの「ディックブルーナ展」も開催していた.”幼児向けの絵本であるけど,アートとしても充分に存在感がある”ものをすくい上げる力があるようだ.これからも期待大ってことで,スウェーデンを中心とした北欧のグラフィック関係の展示なんてどうでしょう?
なお,今回の展示には,前期展示(〜5/6)と後期展示(5/9〜5/27)で一部模様替えがあり,コンプリートでポストカードがもらえるらしい.
今回の展示では,ヨゼフ・チャペックやヨゼフ・ラダなどの古典からイジー・トゥルンカを代表とするアニメーション世代,そして,最も有名な「もぐらのクルテク」や様々な多様化を見せる現代と年代毎に展示されていた.
古典と呼ばれる時代から現代まで,絵本やアニメーションを舞台に,様々な作家が様々な画風で様々な作品を生み出していく.そこにあるのは,一本筋の通ったチェコの人たちの息遣いそのもの.
なんでも,刈谷市美術館の説明によると,
17世紀以来、近隣の大国から母国語を守るメディアとして人形劇が親しまれ、そして、人形劇の伝統と技術を受け継いだ人形アニメーションが独自に展開されてきました。とのこと.そして,人形劇へ託した民族の想いが,絵本そしてアニメーションと受け継がれてきたのでしょう.絵本とはいえ,絵だけでなく,文章も多く入っており,フォントデザインというか,タイポグラフィックの部分に見るべきものがあり,上質なグラフィックデザインとも言えるものだったのだが,それは,チェコ語に対するチェコの人たちの想いがそうさせたということなのかもしれない.
絵本の原本以外にも,いろいろなアニメーションが上映されており,観るのには時間が必要なので,余裕を持って入館されるのをお勧めする.中でも「アリのフェルダ」の印象は強烈で,その日一日中,そのすっとぼけたテーマソングが頭の中で鳴り響くこと間違いない.
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かなり永いこと行ってないのでその存在すら忘れてました
山下清の作品展以来なのでもう何年になるでしょう
なかなか興味深そうなので時間が取れたら行ってみようかな
同じ内容でしたので,片方削除させていただきました.なんだか,サイトが重いようで申し訳ないです.
刈谷市美術館は,時々素敵な展示を開催するのでそういうときは出掛けることにしています.混雑しておらず,のんびり見られるのがいいです.
この展示はお勧めします.
PS:今日,偶然この近くにあるミササガパークに行ったのですが,バラが満開で見事でした.
チェコのデザインはとても素晴らしいので、ちょっと興味があります。今週末は無理なので、できればその次にでも行ってみたいものです。
大人が行っても充分楽しめます.というより,子供が行っても,あの素晴らしさの半分もわからないでしょう(笑)
行ってみてください.日にちによっては,カフェもオープンしているようです.私も,後期にもう一度行くつもりです.
まだ行ってません。
ほんと、ゆっくり時間をかけて見たいですよね。
ミササガパーク〜ばら満開ですか〜!!
見に行きたいです。刈谷方面もお出かけしたいところがいっぱいです。
後期も行きたいですよね.でも,いろいろ予定が詰まっていて微妙なところなんですよね.
ミササガバラは見事.バラのいい匂いが漂ってきてました.
そういえば.展示会で手に入れた目録に目黒美術館が載ってたのを思い出しました.
隊長がプラハに行ったことがあって,その中世を色濃く残した佇まいがよかったって言ってました.