:: 青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #1



IMGP0916
PENTAX K10D+SIGMA17-70mmDC/2007-4-8/Hosted on Zooomr

今春発売された「青春18きっぷ」を使える最後の週末となった4/7,8.このラストチャンスを利用し,一泊二日で伊那谷に行ってきた.出発前の二回に分けて説明したように(これこれ),飯田線を利用したその道中を味わおうという目論見である.まだ,写真が整理できていないので,飯田線と移動プランについてもう少し説明しておきたい.

にもにも,散々記述しているように,飯田線を利用するということは,その列車ダイヤに縛られるということになる.駅に行ってみて,次に来る電車に乗るということは通用しない.そんな移動が面白いのは重々承知しているが,飯田線ではそんな行き当たりばったりでは,二日間で帰ってこれなくなってしまう.今回はそういう移動である*1,*2

*1
誤解がないように書いておくが,一日で飯田線だけを完乗するのは,問題なくできる.辰野からの直通電車を利用すれば,乗り換えも必要ない.さらに,中央本線や東海道線,東海道新幹線を利用できる土地に住んでいれば,飯田線までのアクセスを入れても日帰りは十分可能だ.事実,安城から来て飯田線に乗り,そのままその日のうちに帰宅するという老夫婦と,今回の車中で偶然合い席となった.
*2
今回は青春18きっぷを利用しての移動なので普通列車だけを対象としている.したがって,飯田線を走る特急伊那路と快速みすずは今回のプランには入っていない.

さて,飯田線が愛知県−静岡県−長野県の三県を貫く路線であることはすでに述べたが,もう少し詳しく説明すると,愛知県側では海に近い平野にある都市部 豊橋から次第に奥三河に進むにつれ,山岳地帯への変化を見せ,反対の長野県側では,伊那谷と形容される盆地地形そのままののどかな農村風景となっている.そして,その間に険しい天竜峡が横たわっているというイメージである.そして,その天竜峡はそのまますっぽり静岡県に収まっている.

静岡県側の駅 中部天竜と長野県側の天竜峡駅(天竜川下りの出発点)の間にその天竜峡があり,行く手を阻んでいるのであるが,それはそのまま,路線ダイヤにも顕れている.つまり,その間を繋ぐ列車が少ないのである.前回,時刻表でプランを当たりはじめて左程時間を掛けずに,最初に考えていた前提条件がうまく成り立たないということに気付いたと書いたが,これはそういうことなのである.

それからもうひとつ,長野県の辰野から愛知県の豊橋へ行くには,辰野−豊橋(始発は中央本線の岡谷)の直通列車が日に数本運行されているが,豊橋から辰野へは,一本の直通列車も走っていない.その上,列車の本数,繋がりとも悪くなり,長野 ==> 愛知に比べて,愛知 => 長野の方が不便なダイヤ編成となっている.たぶん三河側から伊那谷を含めた信州への利用者より,信州から三河への利用者が多いということの結果なのであろう.ただし,それが地元の人の利用実態を反映したものなのかはわからない.というのも,いくら豊橋が都会だからといって,飯田線で豊橋まで出ようとする需要は,そうそうないように感じるからである.もしかして,他からやってくる観光客が影響しているのかもしれない.

さて,ここで先ほど触れた今回の旅における”前提条件”とは,

  • 出発駅−豊橋−辰野というルートで飯田線に乗車
  • 飯田線往復はせずに,片方は中央本線を利用
  • 駒ヶ根で途中下車(昼食)
  • 伊那で途中下車(昼食)
  • 宿泊地は,飯田線のどこかの温泉宿
  • 中央本線 塩尻−辰野間は直通列車を利用
といったものだった.南信や飯田線沿線を知ってる者にとっては,あまりにもわかり易い展開で恥ずかしい限りであるが,一応説明しておくと,駒ヶ根と伊那で昼食をとるというのは,地元の特産である”ソースカツ丼”と”ローメン”を味わってみたかったからである.

この前提に立って,一日目の昼食を駒ヶ根か伊那のどちらかでとろうとすると,豊橋発6:00の列車に乗るしかなく*3,豊橋在住ならいざ知らず,それ以外の土地の者には不可能ということになる.その後の列車はといえば,一時間後の7:01豊橋発というのがあって,これならなんとかなるかと先を見ると,この列車は中部天竜行きで終点には8:53着.乗換えの列車は..と探すが,次の列車は二時間後の10:03までなく,これに乗ったとしても駒ヶ根着は14:56.これでは昼食には遅すぎるのである*4.実は,10:55に天竜峡を発車する列車があり,これに乗れば,駒ヶ根に12:42着となり,一件落着となったのだが,悲しいかな,中部天竜と天竜峡をうまく連絡する列車がない*5

*3
豊橋発6:00−天竜峡着9:14,天竜峡発9:17−飯田着9:43,飯田発9:45−駒ヶ根着10:50と,乗換えは多いものの,無事駒ヶ根駅でソースカツ丼にありつけることになる.
*4
天竜峡着11:56,天竜峡発12:03−飯田着12:34,飯田発13:29−駒ヶ根着14:56
*5
中部天竜−天竜峡間の所要時間は約90分なので,天竜峡の発車時刻10:55には時間的に十分余裕がある.

実は,飯田線の地理を理解する前には,中部天竜−天竜峡の間を繋ぐ,他の交通手段(バスなど)があるのではないかと安易に考え,中部天竜駅に電話して訊いたこともあった.その時,駅員から帰ってきた答えは,県境ということでクルマの道もままならないというもの.なぜか”そりゃあ無茶ってもんですぜ.ダンナ”と言われてるような気がしたが,それでことの困難さを思い知った次第である.

今回の旅は,飯田線,中央本線(西),中央本線(東),東海道線(上り,下り)を繋げていく作業となり,それに伴い,時刻表をあっちこっちと繰っていくことになる.そうしていると,徐々に頭の中に路線図が出来上がっていき,ページを繰る手が早くなっていく.そうしてこれがある一定のレベルに到達すると,その作業自体にも,ある種の快楽が伴うようになるから困ったものである.といっても,別に困りはしないのだが,便宜上,そういうことにしておく.

そんなこんなで時刻表に精通して来たときに,逆に回ったら,つまり,飯田線を南下したらどうだろうと思いついた.思いついたというのは正確ではないかもしれない.前提条件としては,豊橋からの北上を考えていたので,妥協したと言ったほうがいいかもしれない.といっても,豊橋を出発点とすることに,別段何か特別な意味を見出していた訳ではなく,ただなんとなくそう思い込んでいただけである.

前提条件を逆周りにすると,意外にあっさりと列車を結ぶことができたのである.これで大方の方向性が以下のように決定した.

最寄駅==>東海道線==>名古屋==>中央本線(西)==>塩尻==>中央本線(東)==>辰野==>飯田線==>伊那市==>飯田線==>駒ケ根==>飯田線==>飯田==>飯田線==>豊橋==>東海道線==>最寄駅


Related posts:
青春18きっぷの旅 | Last weekend
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ(計画に至ったいくつかの理由)
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #1
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #2
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #3 | 野田新町−名古屋−塩尻
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #4 | 塩尻−辰野
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #5 | 辰野−伊那市(あぁローメン)
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #6 | 伊那市−高遠−辰野(泊)
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #7 | たつの荒神山温泉 たつのパークホテル
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #8 | 辰野−駒ケ根(いぃソースかつ丼)
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #9 | 駒ケ根−下市田
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #10 | 高森南小学校の桜
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #11 | 下市田−豊橋−野田新町
青春18きっぷの旅 | 飯田線で伊那谷へ #12 | 番外編:収支報告

JR東海道線 野田新町駅
JR野田新町駅 | 新駅ではじめる生活

赤い電車に乗って | 名鉄サイクルトレイン試乗 #1
赤い電車に乗って | 名鉄サイクルトレイン試乗 #2
赤い電車に乗って | 名鉄サイクルトレイン試乗 #3
北陸鉄道 #1 | 石川線
北陸鉄道 #2 | 金名線
SUICAペンギン増殖
どえりゃあ亭
鉄道用プリペイドカード
長良川鉄道のサイクルトレインに乗って,郡上八幡まで | 06プロジェクト『長鉄』
衣浦湾に架かる鉄橋 | 衣浦臨海鉄道
衣浦臨海鉄道 | red train running
続/北海道への寝台特急の旅 #1 real live
北海道への寝台特急の旅 #2
北海道への寝台特急の旅 #25
北海道への寝台特急の旅 番外編 #1|輪行袋の冒険
北海道への寝台特急の旅 番外編 #2|支笏湖公園自転車道
北海道への寝台特急の旅 #1(live)
北海道への寝台特急の旅 #2(live)
北海道への寝台特急の旅 #3(live)
16:59 | Comment(6) | TrackBack(0)
Tags: 青春18きっぷ 飯田線 伊那 伊那谷 電車 列車 天竜川 鉄道
:: comments on entry
電車に対するこだわりがないので、飯田線の話などを見ていて、「そんな苦労する路線があるんだ」と感心していましたが、計画を練らないと戻ってこられないというのはすごいですね。
ただ、路線の往復計画で苦労したことはないですけれど、苦労して考えれば考えるほど、それがある種の快楽になっていくというのは私もよく分かります。

続きも期待しております。
Posted by 川の果て at 2007/04/09 22:42

川の果てさん,いらっしゃいませ.
苦労すれば苦労するだけ楽しみがあるなんて,かなり倒錯した世界に足を踏み入れそうで怖いです.
もしかしたら,北欧のサッカーチームを応援する気分も似たものがあるのではないでしょうか?(笑)
少なくとも,両方ともマニアックなのは間違いないところです.
Posted by yanz at 2007/04/09 23:14

( ´△`)アァ- ローメン、小学生の頃、食べに連れて行ってもらった記憶がかすかにあります。
そのお店では、羊の肉を使った焼そばも美味しかったような・・・・
Posted by tsukasanohide at 2007/04/10 07:43

tsukasanohideさん,いらっしゃいませ.
おお.ローメン経験ありですか.さすがですねえ.食べに連れて行くというのもそうそうないでしょう(笑)伊那には,結構お店があるようでしたね.
羊の肉(マトン)を使った焼きそばをローメンと言うんです.ただし,汁系と焼き系の二種類があって,元祖は汁系のようです.
Posted by yanz at 2007/04/10 23:38

飯田線の旅〜いいですね。
学生の頃、山の中に学校のセミナーハウスがあり、飯田線はよく利用しました。
田舎の風景を楽しんで〜ずいぶん待った電車も苦にならなかった感じでした。
すでに15年以上前の話しですけどね…笑。
また飯田線に乗って旅をしたくなりました。
Posted by ノンノン at 2007/04/11 16:07

ノンノンさん,いらっしゃいませ.
15年以上前の飯田線と現在は違っていたのでしょうか.同じだったかもしれないし,電車の本数とかはどうなんでしょうね.でも,待たされたということは,その当時も少なかったのは確かなようですね(笑)
Posted by yanz at 2007/04/12 06:59



:: feel free to leave a comment!
Name: [necessary]

E-mail:

URL:

Comment: [necessary]

Verification Code: [necessary]


**Type letters displayed in shaded area./上の4桁の数字を半角で入力下さい


!! 下のボタンを押す前に,お手数ですが上の四角に8889を半角で入力願います !!
Thanks a lot!

Trackbacks on entry
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。