不法投棄 #1からの続き.不法投棄をした不届き者を突き止めた警察官と会う約束をしたところまででした.
その数日後,約束した時間に会社に来てもらいました.私服でしたね.例によって,警察手帳をのチラ見せ(チラじゃなくて,シッカリでしたが)からはじまったのは,笑えました.
話によると,その不届き者は日系のブラジル人とのこと.どういう経緯でわかったかというと,ワンボックス・カーのナンバーから所有者がある派遣会社であることが判明し,その会社に確認したところ,目撃時間に使用していた人物が特定でき,その当人に問いただすと不法投棄を認めたということでした.車種から組織的な犯行だろうと推測していたので,この結果はかなり意外でした.
調書を作成するために,尋問に答える形で目撃したことを時系列で,説明していきました.といっても,以前に電話で話したことの繰り返しだったのですが,携帯電話にメモしたナンバーなども証拠として見せたりして,時間にして30分程度だったでしょうか.それが終わると,調書を仕上げるので時間をくれというので,その場を離れ,仕事に戻りました.
元々本人が反省し,ゴミを片付ければいいと思ってしたことなので,ゴミを捨てただけでそこまでしなくてもいい,という気持ちもあります.こういうことはちゃんと処理しておいた方がいいとの言い分もわかるのですが,なんだかスッキリしない想いを持ったのは事実.というのも,日本で知らないことも多いのでしょうし,粗大ゴミの処理方法も知らなかったかもしれません.そういう意味では,日本側の受け入れ体制,つまり,直接雇用している派遣会社や自治体がどれだけ情報提供し,対応していたのか,甚だ疑問です.不法投棄は許されることではないですが,この背景をどうにかしないと,この種のこと(文化摩擦と言ってもいい)というのは,なくならない気がします.
調書を書き終わると,読み上げられた内容を確認し,終了.普段,会社で議事録は自分で書くので,自分の話したことをまとめてもらうというは,少しおもはゆく感じましたね.
後日談.あとになって現場を通りかかると,貯木池の入り口付近に,冒頭の写真のような看板が設置されていました.最初に連絡して音沙汰のなかった県の組織が,対策として立てたのでしょう.やることはやってるんだね,なんて思う必要は全くないです.なぜなら,この看板の付近には,同じような看板が三本も設置されているのです(下の写真).お見事な仕事ぶり.感心を通り越して,感動しますね.
どうせ看板を立てるのならポルトガル語や英語を併記するとか,看板立ててヨシみたいなやっつけ仕事じゃなくて,見回りするとか,やり方はいろいろあるんじゃないの,愛知県知事さん?
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個人的に今の愛知県知事さんのお金の使い方、好きではありません。
(一宮市長時代にタワーを造ったのもあの人。駅を先に何とかして欲しかった)
イベント好きな人なので、こういう地味な
仕事にはあまり興味がナイのでしょう。
もうちょっと何とかして欲しいもんです。
それにしても、微妙な現場に遭遇されましたね。
仕事上で外国人問題に直面する事が最近多いんですが、たしかに、情報提供の少なさや、悪い言い方をすれば雇用側の日本人の悪意を感じる場面もあります。
こういった問題、本当に真面目に考えていかないと・・・と思いますね。
ひみよしさんよりもチョットだけ現知事に寛大な一宮市民ですが、たしかに駅をなんとかしてから知事に立候補して欲しかった(笑)
うちの会社にも,後援会入会申込み書がきていましたよ.ヤレヤレですが.もともと一宮市長でしたか.恥ずかしながら知りませんでした.イベント好きなのは,いただけないなあ.
景気でホクホクなうちに,改革を推進できる人に次の知事なってもらいたいですね.それは,今の知事さんでは難しいのでしょうね.
ひみよしさんからも一宮の駅が話題にあがってましたけど,もしかして昔のままなのでしょうか? 昔(20年前!)岐阜の大学まで名鉄で通っていて,尾張一宮をいつも通過していたのですけど,その当時でも結構古かったような記憶が(笑)
今回の件は,責任者は知事になるのでしょうけど,私も知事は関係ないと思って書いてました.記事には書かなかったのですが,ここに知事を持ち出してくるところが,県関係組織のいやらしさというか,責任逃れが見えますね.