水曜日の午後,仕事でクルマを走らせていた
胸のポケットに入れていた電話が震えた
ハンドルを切ると,道路の端にクルマを寄せ,停めた
電話に出ると,地元の友人からだった
共通の友人の親父さんが亡くなったという
その後のスケジュールを慌しく伝え,電話は切られた
数日前に電話した時に,
「年を越せないかもしれない」と言った友人の声を思い出した
そして,エンジンをかけた
次の日の夜,通夜に出席した
電話を掛けてきた友人と受付を手伝った
暫く会っていなかった友人たちと再会した
東京から駆けつけた友人など
忙しい仕事の合間を縫って,懐かしい顔が参列した
通夜が終わり,食事が用意されたテーブルを
友人たちと囲んだ
皆,同じ時代を過ごしてきたヤツばかり
それぞれがそれぞれの生活をかかえ,
それぞれの場所で暮らしている
昔の話をしはじめるヤツ
子供の話をするヤツ
皆それぞれが,なんとなくそれを感じていながら
たわいのない話を続ける
ふと空いた間,親父を見送るヤツがポツリと言う
「俺たちもこういう歳になったってことだ」
お互いのすっかり老け込んだ顔を見つめ合い,苦笑いする
そして,こう言う
「年をとるってことは,そういうことじゃないかな」
「そうだな.Neil Youngも
"That keeps me searching for a heart of gold
And Im getting old."
って歌ってたしな」
そして,またたわいのない話に戻っていく
さっきとは違った想いを,それぞれが抱きながら
This entry is dedicated to my friend and his dad.
- Photo with long words:
- Bike on the run
- Ride Don't Walk
- Walls come tumbling down
- End of destruction|依佐美送信所
- Clouds travel unexpectedly fast|意外に雲は早く移動する
- wandering 'bout the backstreets|路地裏を行く
- Fool up on the hill
- 僕が旅に出る理由
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- Ride Don't Walk