ここ数年,日常のスケジュール管理にフランス「QUO VADIS/クオ・バディス」社の手帳を使っている.上の写真は,手元にある2007年用のもので,使いはじめてこれで4冊目になる.つまり,4年目ということ.使っているのは, 1週間見開きのアジェンダ・プランニング・ダイアリーのBusiness Prestigeタイプのジャパニーズ・エディションという,恐ろしく長い名前に似合わず,最もベーシックなものの一つである.
このシンプルな手帳に出会うまでは,御多分にもれず,手帳ジプシー生活を送ったものである.勤めていた会社のものや年末になると会社にドッサリ届くメーカー名の入った手帳からはじまって,この頃になると,ジプシーの迷いを見越したように書店で平積みされる手帳を物色して見たり.しかし,どれも,どうにも使い勝手が悪くて,途中で使わなくなってしまうものばかり.気に入らなくて,ひところザウルスやPALMなど電子手帳とかPDAなんて呼ばれたガジェットが流行った時には,それを自慢げに使っている人を見て,あれさえ手に入れられれば,ジプシー生活も終えられると思ったことも何度あったことか(結局買わなくてよかったけど).
手帳というものは,使う人の使い方や目的によって如何様にも,求めるものが違ってくるものである.私が必要とする目的は,仕事での予定の確認や予定立てがメイン.そのため,仕事をしている間は,いつでもどこでもそれができないと困る.そのため,肌身離さずという条件があって,上着の胸ポケットに入るサイズ(maxは縦150mm横120mmくらい)が必須である.縦横の寸法は勿論のこと,厚さもポケットに入れて嵩張らない程に薄い必要がある.バインダー式のものや机上で使うエクゼキティブなんたらは,ここで選択肢から外れる.書店に並んだ手帳で悩んだ経験から言うと,幅は狭く縦が長すぎる縦長のものであったり,極端に小さかったり,縦横はいいのだけど妙に厚みがあったりと,既にこの時点で,この条件を満たす丁度よいサイズというのが少ない.このサイズの条件を満たした手帳の中から,中身と外観のデザインを選ぶのであるが,ここ全滅するのが常で,そこで仕方なく,「まあこれでいいか」と投げやりに選ぶことになるのである.
そのことを思うと,ポケットにも仕事の中にも,この手帳は,あまりにも自然にすーっと入ってきた.サイズは,100mmx150mmx9mmでジャストフィット.前述したように,手帳などというものは,仕事を左右する以上に,仕事のやり方に左右されるもので,そういう意味では,外国の手帳を使うというのは,その前に異文化の壁との軋轢があっても不思議ではなさそうであるが,この手帳に関しては,そんなことは全くなかった.
中身について少し.レイアウトは至ってシンプルなもので,見開きの2ページに一週間分のスケジュールを30分単位に書き込めるようになっている.わかり易く言うと,よくある月別のカレンダーの一週間分を抜き出して,月〜日で横に並べ,その下に,一日の8:00から22:00までの14時間時分がぶら下がっている形になっている.カレンダーを見慣れているので感覚的にもごく自然である.
なお,祝日の表示は,日本ばかりでなく,欧米各国のものが明記されている.また,月の満ち欠けが表示され,わかるようになっているのは,釣り人や天体マニアには嬉しい配慮であろう.(注)右の写真は公式サイトより
サイズ,スケジュール帳としてのレイアウトと紹介してきたが,この他にも,巻末の付録に,世界各地の地図,単位や服のサイズ換算表,各国の月別気温や祝日の一覧表などがついており,暇な時の時間つぶしには都合がいいかもしれない.
そういったもの以外に,とても気入っているものがある.それは,現在の日付のページをめくるための工夫.下の写真で一目瞭然だが,右下隅にミシン目が入っており,切り取れるようになっている.一週間が終わる度ごとに,切り取っていけば,すぐに現在の週のページに行ける.紐やタグでもいいのであろうが,この方法を気に入っている理由は,自分で切り取るというこの作業が,澱みなく過ぎ去っていくかに見える時間が毎日・毎週の積み重ねだということを再認識させてくれるからである.こういうと大袈裟に聞こえるが,普段は漫然と過ぎていってしまう時間が,こうやって月日が経って,一枚一枚は線でしかないのが,いつしか面になり,残ったものを追い越し,最後はそれだけで面を構成するに及んで,ある種の感慨が湧きあがってくる.
最後に,タイトルに書いたサブタイトルとの関係について.詳しくは,::about the title を読んでもらえればわかるのだが,この会社の社名「QUO VADIS」は,ラテン語の「汝,どこに行くのか?(Where do you go to?)」という意味の言葉から来ている.このblogのサブライトル「Unde venimus? Quo vadimus? 記憶の中で移動する視点」の最初のラテン語 Unde venimus? Quo vadimus? は,ここからヒントを得てつけたものである.
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MickeyMickeyさんも,Quo Vadisを使われているのですね.24時間手帳ですか,使い勝手はどうでしょう?ちまたでは,ほぼ日の手帳が人気なようですが,自分の用途に合うものとしては,いまのところ Quo Vadis が一番ですね.なんとなくフランスの匂いがするのも気に入っています.
こんにちわ、私が現在使っているQUO Vaidsの24時間手帳はサイズが大きく、手帳と言うよりはスケジュール管理帳と言った方がいいかもしれません。ただ、私は字が大きく乱雑に書いてしまうたちなので、この大きさが丁度いいかもしれません。また、日々、次から次へと入って来る予定外のタスクの整理やその為に起こるリスケにはこの位の大きさが必要と納得しています。難点はこの手帳の売り物で有る24時間枠でしょうか?私のWebでの写真でも見れる様にそれぞれの日が午前1時から始まり、24時で終わっています。等間隔で時刻を振っているので必然的に午前8時、9時と言うのが一日の時間枠の中の真ん中位に来てしまい、見た感じ既に1日の半分が終わった感じがしてMotivationが下がってしまうかなぁ〜と言うところです。e-womanのアクションプランナーを使っていた頃は22時で終わって下に余白も無い事が不満でQUO Vadisに乗り換えました。手帳は毎日使うものだけに少しでも気に入らない点が有ると気になったりするものです。Business Prestigeはサイズがお手頃なのと、8時〜22時と必要な活動時間帯のCover、さらに22時の下には余白も有るので23時、24時と刻んで行けそうで迷いましたが、物珍しさも有ってH24/24を買いました。私の手帳ジプシー(←面白い表現です。的を得てます。)はまだ続きそうです。
24時間手帳はデスクトップで使うものなんでしょうね.確かに,私のサイズでは,余白がほとんどないのでメモするのには,少し不便かなと思います.でも過去のページの余白に書き込むのでOKなんですが.
そうですか,仕事開始がちょうど真ん中なんですね.それは慣れるまで大変かもしれませんね.それに普通の人なら,上半分はあまり埋まらないような気がするのですが.少なくとも私はそうなりそうです(笑)