彼岸花で有名な半田市にある矢勝川(やかちがわ).去年も行ったのですが,その”赤い絨毯”が見事だったので今年も行くことに.本当は,先週末に行くつもりをしていたのですが,雨が降ったため一週間延期.
普段は,勤務先が祝日と関係ない暦なので祝日はほとんど出勤なのに,なぜかこの月曜日(体育の日)は休み.泊まりで出掛けていた隊長の帰りを待って,自転車で出掛けました.この日は,土日とは違って風はほとんどなく,うってつけのサイクリング日和.
到着すると,彼岸花の盛りは過ぎていて随分涸れていましたが,なんとか余韻は感じられ,はじめて訪れた隊長は喜んでくれてました.
設計: | 新家良浩建築工房 |
所在地: | 愛知県半田市岩滑西町1-10-1 |
交通手段: | 名鉄河和線半田口駅から徒歩20分 |
竣工: | 1994.03 |
訪問日: | 2006-10-9 |
矢勝川と言えば,新美南吉の故郷,そして,「ごんぎつね」の舞台です.今回,矢勝川に来たもう一つの目的は,そこに建てられた「新美南吉記念館」と訪れることでした.その独特の外観をはじめて見たときからの念願が叶いました.建築に興味がある方には,一見の価値がある建物です.
以下は,新美南吉記念館 公式サイト にあった建物の説明です.
芝生で覆われた波打つような屋根のシルエット……。新美南吉記念館を訪れるお客様は、まずそのユニークな建物に驚きます。この設計は半田市と(社)愛知建築士会の主催による全国コンペで選ばれたものです。421点もの応募作品の中から最優秀賞に輝いたのは、新家良浩建築工房による半地下式の案。この一見奇抜な設計は、周囲の地形と連続することで、南吉が童話に描いた知多半島の自然・風景と調和することを目指しているのです。建物はよかったのですが,惜しいかなインテリア小物を選ぶセンスのなさ,というか,緑色の安っぽい靴マットを置いたり,その無神経さが野暮ったく感じさせるのは残念なところです.
建物の設計を決めるにあたって、半田市では日本中の建築士に作品を募集しました。そして421点の応募作品の中から現在の建物が採用されました。設計をした新家良浩建築工房の話では、新美南吉が愛した岩滑の田園風景を壊さないように、景色の中に溶け込んでしまうような建物にしたいと考えて地下式の建物にしたそうです。
展示内容でも得るところがありました.新美南吉といえば,「ごんぎつね」をはじめとした童話が有名ですが,詩を書いていたのは知りませんでした.館内に「春の電車」という詩が紹介されていたのですが,素朴にありのままを書いた叙事的な部分が,瑞々しくも映像的で,よかったです.これについては,後日,記事にするつもりです.いずれにせよ,彼の他の作品をもう少し読んで見たいと思わせるに充分なものを感じました.
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記念館もよいとこですよね。
矢勝川沿いのサイクリングコースなら、私も自転車で走れそうです…次の日、筋肉痛でしょうが〜〜笑。
記念館は気に入っていて、何度も行っています。
彼岸花の見ごろがこんなに短いとは,思いませんでした.なかなかうまくいきませんね.そういえば,白の彼岸花で描かれたゴンは見事に姿を消していました.残念ながら,山に帰ったのでしょうね(^^)
記事内にも書きましたが,今回,記念館は建物目当てだったのですが,新美南吉にも感銘を受けました.ノンノンさんを見習って,何回となく訪れたいですね.