目地.英語で言うなら,"JOINT"."JOINT"といえば,微妙に意味合いが異なります.「継ぎ目」の方がしっくりきます.どうやら,英語には「目地」に該当する言葉はなさそうです.
目地(めじ)とは建築部材(主として仕上げ材)において、隣接する両部材間の境界部分の名称、またはそこに充填される材料のこと。 本来、石積みや煉瓦積みの部材の接合部を意味した。同様に部材を組み合わせる場合でも木や瓦等の場合は用いない。木同士の場合基本的に隙間は無く、瓦の場合隙間が大きすぎるからだと考えられる。このように、ある範囲の寸法の隙間が生じる場合「目地」と呼ばれている。目地には何かが充填される場合と空隙のままの場合がある。目地は凹形か平が多いが、「出目地(でめじ)」と呼ばれる凸形の目地もある。目地は機能的意味合いのみでなく、意匠的にも意味を持つ。どの位置に目地を設けるかという「目地割り(めじわり)」は重要な設計行為である。「目地」と呼ばれるようになった由来は何でしょう?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
”目地””由来”で検索してみましたが,確からしい回答は得られませんでしたので,勝手に推測してみます.
「目地」の”目”には,継ぎ目,潮目,分かれ目など「物と物とのすき間」という意味があります.ここまではわかりやすい.それに対し,”地”というのが,わからない.想像するに,生地とか素地の”地”あるいは,”地が出る”の”地”の意味.目地に何かを詰める前には,横の断面に素の面が出ますよね?そこの手を加えられていない元の面のことではないかと思います.しかるに「目地」とは,”二つの”地”の面が向かい合った間にできたすき間”という仮説です.
「目地」は「すき間」と捉えるのに対し,"joint"は「継ぎ目」を意味します.「すき間」を是とせず,それを無くし一体化することを前提とした西欧に対し,あるがままの姿をそのまま「すき間」と捉えた日本.なかなかに興味深いですね.
それにしても,目地や境目,それから,縁(ふち,三河弁では”ぐろ”と言う)など変化点というか辺境の地が,妙に気になるのは私だけでしょうか?(だから,パイピングモノを見るとときめくのか?)
- Recent photos:
- この緑の向こう側へ | beyond this green
- 夕景:空一面の夕焼け | orange all over the sky
- 配管に包まれた建造物 | Building of functional perfection
- 残照 | afterglow
- 一瞬の夏 | passing thru
- 空に並ぶ物体 | exhaust fans lined up
- 積乱雲とハイウェイ | Clear-cut clouds and highway
夕景:照明灯が点灯する頃 | light towers in the evening glow- 雨のウェンズデイ | Rainy Days and Wednesdays
- 夕景:空一面の夕焼け | orange all over the sky
- Related entries:
- Lightbox JS〜ポップアップさせずにサムネイル画像を表示