朝,家を出ていつもの堤防に着くまでの間,頭の中で壊れたテープ・レコーダーのように断片的なフレーズが再生を続けていた.隣の家でかけている曲が漏れ聞こえてくるといった奇妙な感覚で,特に意識すらしていなかった.そして,堤防に到着し,走りはじめたらその音はより鮮明になってきた.そう.隣の家の垣根を越えて,こちら側にやってきた.そのフレーズに意識の焦点を合わせた.なぜか口笛を吹いていた.なぜかは,わからない.自転車に乗りながら口笛を吹くということは,記憶の中ではやったことがない.週末をむかえ,気分が高揚しているだろうか.でも,通常通り,明日は仕事だ.一日早い.それとも,昨日,隣町の里山の林でノコギリクワガタを捕まえたせいだろうか.まさか.それとも,この日の夜,久しぶりに会う高校時代の友人たちと一杯呑むからだろうか.
口笛を吹く理由としては,どれもありそうではあるが,どれも検討はずれのような気がする.正直,自分でもよくわからない.まあ,口笛を吹く理由なんてなんだっていいのかもしれない.
自転車に乗りながら口笛を吹くということ.ゆるい速度のときはいいが,スピードを上げると,次第に苦しくなってくる.息を吸いたいのに,吹かないといけない.そのうち,呼吸が乱れ,まともに吹けなくなる.
先日の名古屋2daysのLIVE 二日目の naked "eyes" で,この曲は演奏されている.しかし,三曲目だったため惜しくも聴き逃した(理由は,こちら).
もしかしたら,それが今になって出てくる要因かもしれない.実は,今度記事に書こうとしていた曲はこれではなかったのだが.
青空とダイヤモンド
詞:小山卓治 曲:小山卓治
少年の頃の夢は
ベーブ・ルース ハンク・アーロン 長嶋
何にでもなれた どこへでも行けた
9回裏ツーアウト 僕はいつも夢を見た
両手を高々と上げてダイヤモンドを回る僕
センターフライ追いかけ
芝生を蹴って見上げた
抜ける空の青さを憶えている
少年は男になる 秘密のサインを忘れて
だけど僕はいつも思う 次の打順が回ったら
ダイヤモンド ダイヤモンド
僕のダイヤモンドを探しているんだ
君はよくこう言ったね
ダイヤモンドを回って
あなたが帰るホームに私はいる
だけど僕は街を出て激しい夢を追いかける
奪えるものを奪って力ずくで生きていく
ダイヤモンド ダイヤモンド
僕のダイヤモンドを探しているんだ
白いパラソルの下で君が
僕に手を振って笑っている とても遠く とても遠く
凍えそうな街角に
僕はただ立ち尽くして
君の熱い胸のこと考えてる
もう青空が見えない 帰る道も思い出せない
だけど僕は今も思う 次の打順が回ったら
ダイヤモンド ダイヤモンド
僕のダイヤモンドを探しているんだ
少年の頃の夢は
(c)2000 Takuji Oyama / NAKAYOSHI GROUP
