:: 「大仏とジャンケン」ツーリング | 奈良行き #2



前日の往路に引き続き,今回は復路のレポです.

前回の記事に書かなかったのですが,自転車は自転車置き場に3台固めて置いて,ロックでぐるぐる巻きにしておきました.輪行袋に入れ,健康ランドに預かってもらうMAGさんにも余ったロックをお借りし,さらに強度up!それでも心配なものですね.寝る前と起きた時には,自転車置き場に行き,無事であることを確認して,ホッと胸を撫で下ろすのでした(^^)

ただ自分が思ってるほど自転車に価値を見出す人(自転車の価値がわかる人)が多数存在するとも思えませんし,その数少ない価値がわかる人が,人通りの多くないここに,たった一晩置かれた自転車をたまたま見つけて,さらにその上に,ワイヤーカッターを準備していて持ち去るという確率は極めて低い,というのは理解しているつもりなんですが,何があるかわかりませんし,気になるものです(^^)こういう時に,タイヤを前後輪ともはずさなくても覆える超軽量の袋があればいいのだけれど.

この朝,目覚めたのは6:00頃.前夜の飲み会の席上で7:00出発ということだったので,その時間に合わせ,朝風呂に入り,身支度をして準備万端整えます.清算を済ませ,走り出す準備をするのですが,ロックを借りたMAGさんがまだ館内に残っていたり,”7:00に出発だあー!”と息巻いてたgenさん,ピパさんのホテル宿泊組が出てくるのが遅れたり(genさん,出てくるなり,いきなり平謝りでした^^),いろいろありました(^^)

この日の予定としては,genさん,ピパさんがR25で自走して帰るということだったので,それに便乗させてもらおうと考えていたのです.しかし,genさんたちが出てこないし,地図を見てたらhideさんから165号線からでも帰れるということを聞き,165号線は天理から南に下った所にあるのですが,比較的近くに見たかった石舞台もあるしウマイなあ.なんて考えていたら,kanbeyaさんは石舞台のある明日香村に行く予定を立てられていたようで,それならと同行させてもらうことにしました.明日香村に何度か行かれたことのあるよなぐにさんも一緒に行かれることになりました.ただし,この日の天気は,朝から小雨がぱらつく生憎の空模様で天気予報は雨のち曇り.持ち直してくれるのを期待して出発です.

IMGP1952天理市内を市街地へ向け,東進して行く3人.
このあと朝食をとったあと,天理教の建造物を見学しました.天理市は,宗教が市名に成っている国内で唯一の自治体です.
IMGP1953
IMGP1954
天理教と関係ある施設は,市街地の東側に固まっています.
知らなかったのですが,kanbeyaさんの話では,天理教は仏教ではなく,神道系の宗教とのこと.
町の至る所で黒いハッピを着た人々を見かけます.
上の写真は,神殿と呼ばれる総本山.外観は寺院そのものですね.

下の写真は,神殿の南側にある建物.市街にはこれに良く似た巨大な建物が並んでいました.朱が入った外観の建物が立ち並ぶ様は,国内の他の土地ではお目にかかれない光景でした.中国で見た光景に似てるかもしれませんねえ.
IMGP1955いよいよ南へ.
奈良盆地の東に連なる山裾を縫うように続く「山の辺の道」を行きます.この道は神社や古寺,古墳などを縫うように作られた遊歩道です.
IMGP1961昔の人は自衛のために,村の周囲に堀をめぐらした環濠集落を作った.
水が艶のある黒々としていて,風景に潤いを与えています.
この後も,建物や林,畑の中を縫うように,細い轍が続いていきます.
IMGP1967右にこんもり盛り上がって写っているのが古墳です.
雨はあがっていましたが,遠くに望む吉野の山々に靄が掛かり,水墨画のような厳かな雰囲気を見せてくれていました.
IMGP1970山の辺の道は遊歩道なので,石畳の細い道や登山道そのもののようなシングルトラックもあり,ロードでは気を遣いながら進んで行きます.写真のような所では,自転車を降り,押します.まるで,クロスカントリー状態(^^) この道に最適なバイクは,MTBですね.
IMGP1975三輪明神の名で知られる大神神社の鳥居.三輪山そのものを御神体とする日本で最も古い神社のひとつだそうです.
IMGP1976桜井の市街地を通過して,明日香村に行きます.
二人は私の希望を聞き入れてくれて,まずは石舞台に行くことに.
明日香村に入ると行き先案内があるのですが,道路が上下左右にうねっているのでわかりにくい(^^)
見事に道に迷い,ちょうど吉野の風景をスケッチされていた女性に尋ねると,来た道をこのまま真っ直ぐ行けばいいとのこと.吉野の風景は,本当にのどかな田園風景が広がっています.登り下りがあるので,足にはキツイですが...
Ishibutaikofun念願の石舞台に到着です.
カメラを持っていくのを忘れましたので,下記のリンクにあるwikipediaの写真を引用しておきます.
石舞台は蘇我馬子の墓とも伝えられる日本でも最大級の横穴式石室をもつ,沢山の巨石を積み上げてできている古墳です.
石舞台に行きたかった理由は,昔読んだ小松左京の「果てしなき流れの果てに」というSFの中で,石舞台と思われる巨石古墳をタイムマシンとして登場させていたからです.
古墳と言われているのに”舞台”とは.そのシンプルな造形(「2001年宇宙の旅」で登場するモノリスを連想される)も手伝って,ロマンを掻きたてられます.
IMGP1981この後も明日香村を探索するという二人と石舞台で別れ,帰路につきます.
時間は丁度11:00.来た道を桜井市に戻り,R165に入ります.
このR165は「初瀬(はせ)街道」と呼ばれています.桜井市から三重県名張市を経由して,津市まで続く,大和国(奈良県)と伊勢国(三重県)を結ぶ歴史ある街道です.なお,初瀬とは有名な長谷寺がある桜井市の初瀬を指します.
桜井市から名張市までは30km.
この先,だらだらと長い登りが続きます.最初はそれほどではなかったのですが,だんだん傾斜が厳しくなっていきます.
この頃には,天気は好転.お日様も顔を出す陽気になっています.
IMGP1982
IMGP1989
大和の人はこの道を使って伊勢参りをしたことから「伊勢街道」とも呼ばれているようです.また,桜井市から名張市までの道は,宇陀(うだ,現在は宇陀市)を通っていくことから「宇陀路」とも呼ばれます.
写真を撮った付近は,既にピークに達しており,この先はそれほど登りはありません.でも,県境はまだ随分先だったので,この先にまだ登りがあるのかと構えていました(^^)
IMGP1992
    Click each photo to enlarge
このあたりは下りです.
この少し先のレントランで昼食(カツカレー)をとりました.確か,時間は12:30を少し過ぎていたはずです.
この辺りはまだ奈良県なのですが,ウェイターに名張市までどのくらいかかるか尋ねた所,15分程度とのこと.念のため,あとは下りばっかりかと聞くと,そうだと言う.
その言葉を信じて走りはじめてみると,いきなり登り坂があるではないですか!
勘弁してくれよ!とつぶやきながら(^^),スリップ防止のために縦溝の入れられた道路をひぃひぃと登って行きました.その後県境を越え,名張市内へ入りました.

この後,携帯電話のバッテリーがなくなりそうだったので,道沿いにあったK'sデンキでバッテリー充電をお願いすると,そういうサービスはしてないようでしたが,嬉しいことにアダプターを探してくれ,快く充電してくれることに.あんまり時間は使えないので15分間程度充電してもらうことにして,それまで店内うろつくことに.充電も無事完了し,いざ出発しようとしたのですが,さっきまでなんともなかった後ろのタイヤの空気が抜けている!!

スローパンクでした.今まで一度もパンクしたことなかったのでこれがはじめてのパンク体験.スローパンクなら再度空気を入れればなんとか走れるかとも思ったのですが,既に疲労もピークに達していて,チューブを交換する気力は残っていません.タイヤの空気と一緒に,気持ちも萎え萎え〜(^^)

近くを通りかかった少年に,名張駅の所在を尋ねると,すぐ近くだというではないですか.こうなったら気持ちは輪行に(^^) 空気を入れ,なんとか走れる状態にしてから,名張駅に向け出発.ものの5分程で駅舎に到着.駅舎の横で,輪行袋を出し,パッキング.パッキングは,先の北海道行きで予行演習していたのですんなりとできました.今回チェーン・カバーは持っていかなかったのですが,袋を担ぐときに,袋が引っ張られて,フロントのスプロケットが袋に直接当たり,破れないか心配でした.チェーン・カバーは持っていった方がいいですね.

この後は津駅で降りて高速船を使って,セントレア経由で帰ろうかと思っていたのですが,よく考えると,自転車は使えないのでセントレアからは自走できない.そうなると,名鉄かバスを利用することになります.時間的に乗り継ぎがうまくいきそうもないので断念.

IMGP1994ということで,津駅で特急に乗ってきた再びkanbeyaさんとよなぐにさんに再び合流し,名古屋まで帰りました.輪行のよい所は,気兼ねなくビールが飲めることですね(^^)
写真は近鉄名古屋駅で下車した所.

この後,地元の駅まで迎えに来てもらった隊長に拾ってもらって無事帰宅しました.最初に顔を見たときの隊長の第一声は「なんともおいしそうに焼けてること!」でした(^^)
そう言われて,自分の顔を鏡で見たら,見事に焼けていることに,このときになって気付いたのでした.あんまり太陽に照らされた記憶はなかったのですが,峠を越えるあたりで太陽が出ていたので,その時に焼けたのでしょう.


●走行距離 : 64.53km
●走行時間 : 3hr31min
●帰路ルート:
天理市(奈良健康ランド)==>山の辺の道==>桜井市==>明日香村==>桜井市==>R165==>名張市==>輪行/近鉄==>津==>名古屋
●補足:R165は,山中に宇陀市が控えており,かつ,名張市に抜けるメインの国道であるため,日曜日にもかかわらず交通量が多く,自動車がひっきりなしに追い越して行った.ただし,大型がそれ程多くないのが救い.

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天理市 : 山辺の道南コース
明日香村:古墳,遺跡
wikipedia : 石舞台古墳

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21:08 | Comment(9) | TrackBack(1)
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:: comments on entry
なんと1泊だったのですね。てっきりJR関まで輪行、名張で乗車の日帰りと思ってました。お疲れさんでした。
Posted by どんなべ at 2006/06/13 21:50

お疲れさまでした〜。
皆さんに賛同して頂いて、とても楽しい
二日間を過ごすことが出来ました。
またよろしくです・・その前に鍛えないと
ついてけませんが(汗
Posted by ひみよし at 2006/06/14 07:14

どんなべさん,書込みありがとうございます.
今回走って身を持ってわかったことは,愛知県と奈良県の間には,二つの峠があるということでした(^^) 車ですと,名阪自動車道ですからそんなことすら思わないでしょうね.
教えていただいた榛原−松坂の高見峠ルートはいつか走ってみたいです.
Posted by yanz at 2006/06/14 09:11

ひみよしさん,こちらこそとっても楽しいツーリングを企画していただき,感謝しております.
次は琵琶一ですかね.また一緒に走れるのを楽しみにしております.
Posted by yanz at 2006/06/14 09:13

yanzさん、今晩は。
長旅ごくろうまでした。
奈良で有名なパンチパーマのあの方とジャンケンとは、恐れ入りました。
そして勝っちゃったワケですね。
いや、楽しそうで羨ましかったです。
Posted by まさ at 2006/06/14 17:04

まささん,コメントありがとうございます.

あのパンチのお方は,奈良では有名なのですね.道理で.大きい方だなあと思ってたのです.
体の大きさに似合わず,ジャンケンの方は弱かったですね.まささんも勝てますよ(^^)
大勢で走るのは,ソロとは違う楽しみがありますね.
Posted by yanz at 2006/06/14 21:26

ありがとうございました。
しっかし、あの山の辺の道を走って、石舞台前のアップダウンを越えて、しかも前日に180キロの山道を走ってて・・・自走で帰るって気になるだけでもスゴイ。
また、よろしくです。
Posted by kanbeya at 2006/06/15 21:36

ありがとうございました。
前日は山道ありの180キロで、当日はあの山の辺の道を走って、明日香村のアップダウンを走って・・・それから自走で帰るって気になるだけで十分スゴイ。パンクしなけりゃホントに帰ってたんですよね。
またよろしくお願いします。お手柔らかにね。
Posted by kanbeya at 2006/06/15 21:45

kanbeyaさん,こちらこそとても感謝しております.
パンクしてなければ帰ってこられたかどうかは怪しいもんですよ(^^) あのとき,すでに足は売り切れてましたから,未だかつてパンクしたことなくて,あの時にパンクになるとは,偶然にしてはタイミングがよかったなあと思います.
今度は琵琶湖でしょうか?琵琶湖もあのトンネルは迂回路を考えたいですね.またお願いしますね.
Posted by yanz at 2006/06/15 22:45



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Tracked: 2006-06-16 14:54