:: handvarker design studio/ハンドワークデザインスタジオ



RIMG0013いつも哀愁漂う路地裏へと誘ってくれるNobuさんの名古屋発 レトロを訪ねて2 〜Retropolitan Journey〜:名古屋市中村区亀島他 GWに市内を歩く(ちょっとだけ)で「Hans J Wegner展 原形の探究」が開催されていることを知りました.場所は,金山駅の近くにあるハンドワークデザインスタジオ.椅子好きにとってハンス・J・ウェグナーはあまりに有名なデザイナーです(ずばり「The chair」という名前の椅子もデザインしています).そのウェグナーのオリジナルの椅子を間近に見られる(行ってわかったのですが,なんと座れました!)ことも興味を惹かれたのですが,それ以上に,古い民家をリノベーションしたその店の佇まいが素敵だったのでずっと行きたいと思っていました.前日まで梅雨のはしりで空模様はぐずついていたのが嘘のような快晴のこの日,名古屋まで足を運びました.
使用したカメラは,RICOH CAPLIO GX.このカメラでは,長らく撮ってなかったのですが,この日の青空を見ていたら連れ出してみたくなったのでした.

RIMG0008外観はこんな感じ.二階部分は元のまま残してあります.それがいい按配にハイブリッドな感じです.
なお,内部は骨格となる柱を残して全て改築されています.
RIMG0011一階部分.ウェグナーのイスがお出向かえ.
RIMG0015二階部分.外から眺める限りは,昔あったそのままに見えます.
RIMG0012
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箱庭ならぬミニチュア前庭.こんな所にもセンスを感じます.

展示会「Hans J Wegner展 原形の探究」の方はというと,入口を入った壁に椅子の図面(組図)が掲示されており,まずはそこで図面を眺めることしきり.仕事柄工業製品の図面を見慣れている目からすると,公差も入っていないシンプルな図面は,これで正確にモノが作れるのか疑問に思いました.中に入ると,狭いスペースにウェグナーの有名ななイスが所狭しと置いてあり,ほとんどの椅子に座っていいとのこと.椅子好きにとっては,至福の時でした.

さて,二階にいらした店長さんとお話したのですが,handvarker design studio/ハンドワークデザインスタジオさんは,主に高山市にあるキタニの北欧家具の専門販売を手掛けておられるとのこと.

キタニというのは,エレガントな造形が特徴的なデンマークの有名なデザイナーFinn Juhl/フィン・ユールなどの家具を買い付け,リペアして販売している.そればかりか,ライセンスを買い取って生産して販売している.ライセンスを買い取ると言っても,そのデザイナーの継承者(子孫なり,管理する財団であろう)が承諾しなければ買えない訳であって,キタニの木工技術がなければ,ライセンスはおいそれとは買えないはず.それだけとっても,キタニという会社の技術の高さが窺われる.

店長から聞いた所によると,なんでも,展示してあるオリジナルの名作椅子も全てキタニのものとのこと.キタニの社長さんが復刻するにあたって自社の技術を高めるために,現地でオリジナルを買い求めたものだそうだ.そして,その店長さんも元々キタニに設計者として勤められていたそうだ.たぶん,掲げてあった図面も店長さんが描かれたものなのであろう.図面をはじめて見たときの感想を率直に話したところ,部品図がある家具もあるが,大抵はシンプルな図面に基づいて職人が作っていくということであった.こういった手の込んだ家具というのは,ほとんど手作業なのであろうし,職人の勘コツの世界であろうから言われてみれば,その通りだなあと納得した.handvarker design studio/ハンドワークデザインスタジオさんのサイトで今回の展覧会を紹介した「ハンス J ウェグナー展『原形の探究』開催中です。」の中に,以下のような記述があります.

椅子はいかに高い精度で美しく部品を加工するかがポイントで、『木を削る』、『木を曲げる』、『木を美しく接合する』という要素がこの2脚の椅子から窺えます。 
高い精度で仕上げるためには,職人さんの確かな技術があってはじめて成り立つ世界なのです.そういう意味では,家具はデザイナー(設計者)と職人とが二人三脚で作り出すというモノづくりにあっては理想的な環境がまだ残っているのですね.

時を忘れて話こんでしまったのですが,少し前あたりから北欧ブームともいえる状況にあっても,北欧の家具を手掛ける供給側は狭い世界だそうで,静岡市にあって北欧家具を手掛ける「クラフトコンサート」や「スーク」や先のエントリー家具と家具屋巡りで紹介した「Modus design」など,訪れたことのある店が会話に出てきて面白かったです.とても有意義な楽しい時間を過ごせました.是非,また訪れたい場所です.


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22:26 | Comment(2) | TrackBack(0)
Tags: 家具 furniture 椅子 イス chair interior ハンス・J・ウェグナー
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こんばんは。
すみません、折角書いていただいたのにバタバタしていてすっかり遅くなってしまいました。
ハンドワークさん、いいですね。私は家具に詳しくないのですが、いろいろ丁寧に教えていただきました。
キタニさんは高山にショールームがあるそうですので、いつか足を運んでみたいと思っております。
Posted by Nobu at 2006/06/08 03:54

Nobuさん,お忙しい中,いつも書込みありがとうございます.
残念ながら高山には一度も足を運んだことはないのですが,一度行ってみたい所ですね.高山には,キタニさんをはじめ,家具メーカーがありますし,ラーメンも食べたいです(^^)
Posted by yanz at 2006/06/08 18:34



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