その名の通り,地理的に地域の境を形作る(あるいは,形作った)川です.今回の”境川”は,尾張の国と三河の国を分ける川であり,今現在は,三河の西のはずれである刈谷市,三好町と尾張の最東に位置する東浦町,大府市,豊明市,東郷町の市・町境を流れる二級河川です.
さて,その境川の流れを遡る計画を実行しました.
今回の計画には伏線がありました.
以前, 春風をあつめて,知多半島縦走 という記事の中で,境川を衣浦大橋から東浦町側の堤防を沿って平成大橋まで帰ってきたことを書いたのですが,これに対し,自転車仲間の JJさん からコメントを戴きました.
平成大橋より更に1本北の境川橋まで利用してます。 さらにその先の境橋手前まで行けますが、産廃処理場?の先で、 行き止まりになります。それより手前で左脇に入れますが、 大府の陸橋方面に行くためには、ダートになってしまいます。 したがって、境川橋までが効率がよいと思います。 すぐ南手前で水門を東に渡らないと、大回りになりますね。これに対し,以下のようにレスを付けたのでした.
commentted by JJさん
JJさん,興味深い情報の提供ありがとうございました.このコメント以来,いつかは行きたいと思っていたのですが,この日の夏を思わせる陽気に誘われ,連休中なので遅くなってもいいという思いもあり,出掛けられたのは15:00過ぎでしたが,jump in.探検計画の遂行です.
そうですか.境橋までは行けないのですか.確か,もう一本刈谷側,たぶん境川と逢妻川の間に堤防道があるはずです.確か,それは境橋へ出ているのじゃないかなあ.その堤防道を国道155号側から南下しようとしたことがあるのですが,途中でダートになってあきらめたことがあります.これはクロスバイクで再挑戦かな(笑)
でもああいうあまり使われない道を行くのは,探検しているようで興味をそそられますね.
commentted by yanz
基点は平成大橋,そこから境川を遡上し,当面の目的地は155号線.それより先は,行ける所まで.気分はすっかり,ハックルベリー・フィン(^^)
この清水橋について,国土交通省中部地方整備局の発行してる広報誌「いきいき中部」2005/5月号に,早稲田大学教授の佐々木葉氏が,以下のような記事を寄せられています.
思っていたよりも長く,立派であった.そして立体感のある高欄.現在の規定よりも低いので橋の上が広々している.下から見上げると,二列に並んだ桁を橋脚の上で繋ぐアーチ状の横梁があった.橋脚にも緩いカーブが使われていて,全体的に弾んだ印象がある.(中略)とても印象的な素敵な文章でしたので,この記事を読んだ後,ずっと記憶に残っていました.そのため,この橋を見るのも今回の目的のひとつだったのです.
洗練さやかっこよさはない.特別な由緒や希少性もないかもしれない.しかし,この場所のこの橋にしか伝えられない何かがある.歴史の裾野を広げる小さな,でも大切な登場人物の一人だと思う.
ところで,佐々木さんが,この無名の橋を訪れた理由は,新幹線の車窓から見ていて気になっていたからだそうです.
こういうことを聞くと,うんうんとうなずいてしまう程,嬉しくなりますね.これこそ冒険です.
この先は,国道153号まで河川敷に境川サイクリングロードが整備されています.今日辿ってきた部分も整備されて繋がると素晴らしい自転車道ができるのですが,なんとかならないでしょうか.
実は,以前,刈谷市にこのことに関し,要望のメールを送ったことがあるのですが,無しのつぶてです(^^)
さて,この橋のすぐ近くに,刈谷市,東郷町,三好町の一市二町の境があります.ここは名前の通り,昔の郡界だったのでしょう.
郡界橋.小さな橋ですが,とても詩情を喚起する名前ですね.
三河と尾張を分ける,この郡の境界にあって,ひっそりと過去幾多の歴史を見てきたに違いありません.そういう意味では,この橋も立派な歴史の登場人物であり,証人なのです.
●走行距離:43.6km
●走行時間:?
●走行時間:?
楽しく読ませて頂きました。私も川沿いに走るのが好きです。でもココまで深くは追求しませんです^^;
こういうところを本当にサイクリングロードにしてくれるときっと楽しいですよね。
2月に無理矢理穴掘るお金があるのなら、
こういう処にもお金を使ってくれればなぁ。
計画自体は以前から考えていたのですが,ひみよしさんの背割堤走破の試みはいい刺激になりました(笑) 川という目的があると走りがいがありますよね.途中に掛かっている橋もおもしろかったりしますしね.
市には近いうちにまた要望メール送ろうかなあと企んでます(^^
毎回yanzさんの何か目的のテーマ決めて走る企画参考になりますよ。
自分も何か一つテーマ決めて走ってみる事にしようかな〜。
近所の川でも責めてみようかな〜って思います。
豊明から境川の堤防を下ったことがありますが、草を掻き分けて進んだ記憶があります(^^;
橋も歴史の証人・・・・ うーん素晴らしい!これからは、橋も良く見て走ります♪
テーマを決めている場合もありますけど,大抵は行きあたりばったりですよ(笑)
でも地元のことは,思い入れがあるし,それなりに知識もあるので今回のようにまとまるような気がしますね.
いたおさんも,地元の川を辿って見てください.
hideさんのダート好きは有名ですね(笑)
探検といえば,ダートでないと趣がでないかもしれませんね(笑)
豊明というと,今回行った川の反対岸ですね.草を掻き分けですか.夏以降ならそうかもしれませんねえ.
橋は古いといろいろ考えさせされますね.