:: 家具と家具屋巡り



形,色,素材,生地,それらを合わせたデザインや製造方法,メーカー,機能などの要素がからみあって,様々な家具が存在します.
シンプルなモノ,ゴージャスなモノ.高価なモノ,安価なモノ.固いモノ,柔らかいモノ.丸いモノ,四角いモノ.
家具は体に触れるモノでもあるし,身近にあって最も長い時間を共に過ごすモノ.”家”の”道具”というくらいですから,それに座ったり,寝転んだり,何かを置いたりと,それらを道具として使うのですが,それよりも重要な機能があると思うのです.それは,自宅であれ,仕事場であれ,日常を過ごす住空間にプラグ・インされ,その場の雰囲気を形成することです.それがその空間の居心地を決定します.

イームズをはじめとしたミッドセンチュリー系と北欧系の家具.意外な組合せかもしれませんが,これがよく合うのです.自宅はさながら北欧の子供部屋という雰囲気ですね(笑) 子供部屋から飛び出して,渋く沈んだ感じにしたいのですが.大量のCDが壁に収納してあってその背表紙がカラフル.それを既定事実にすると北欧の子供部屋なんです.以前紹介した,B&B Italia やCassinaなどのイタリアン・ブランドやドイツのものも気になりますが,今の部屋にはクール・ビューティな家具は似合いません.

家具の中でもイス(椅子)は特別な存在です.気になるイスを見つけると,まず最初にすることは,裏返して座席の裏側を見ることです.これをすると,周りの人は「何してるの?」とか「こんなことする人は,はじめて」とか言われ放題ですが,何を見るかというと,メーカーを確認するためです(笑) 本当のマニアならば,裏を見なくてもわかるのでしょうけど.ということで,自宅の部屋にも様々なイスが溢れています.もうこれ以上は置けないくらいです(笑)

さて,先週末に名古屋の新栄町に出かけた時に,家具屋巡りをしました.ここ新栄町は意外に家具屋が揃っているんです.

IMGP0987.JPGModus design/モデュス・デザイン窓外から見えるムーミンとミーのイスに引かれて入りました.宝の山がザックザク(笑) 目を引いたのは,デンマークのBorge Mognsen/ボーエ・モーエンセン デザインのFREDERICA FURNITURE社製家具が展示されていたこと.他にもウェグナーはじめ,北欧の家具を扱っているとのこと.これだけでも収穫でしたが,他にも,Herman Miller/ハーマンミラーやknoll/ノールなども扱っているようです.あと,あまり見かけないラグなども置いてありましたね.店員さんの話だと,最近,矢場町から引越ししてきたとのことで,新店舗になってからショウルームを充実させたとのことです.また,家具販売だけでなく,店舗などのインテリア・デザインも手掛けられているようです.
IMGP0990.JPGkaguya.
ここは中には入れませんでした.沢山のモノが置かれているのは外から見えるのですが,展示されている様子じゃなく,倉庫みたいに使われてようでした.
それにしても,なんというベタな名前.それがかえって新鮮です.
IMGP0994.JPGここはIGETTAR(イゲッター).
ダイヤモンドホールのあるFLEXビルと同じ通りに面しています.上品なナチュラルな感じの家具を販売している感じでした.デザイナー家具は扱っていないようでした.キッチン雑貨,インテリア用品も置いてありました.
IMGP0998.JPGIGETTARを出て通り沿いに歩いていて,見つけたのがこの店舗.「飛騨の家具館」と書かれていたので入って見ると,木材をうまく使った素朴な家具が並んでいる.
てっきり,飛騨地方の家具メーカーが共同でアンテナショップを出店しているものと思っていましたが,「飛騨産業」というメーカーの単独店舗でした.会社ロゴにもあるように”キツツキ”がトレードマーク.webサイトによると,Enzo Mari/エンゾ・マリとデザイン契約を結んでいて,ミラノ・サローネにコラボレーション「杉の木」の家具シリーズを発表したとありました.
家具や陶器における日本と北欧の類似点はよく言われることですが,ここはなかなかよかったです.
帰るときに出入口のテーブルの上に置いてあったカタログを見つけて,持って帰ろうとしたら,店の外まで店員さんが追っかけて来た.何事かと思ったら,有料とのこと.恥ずかしかった(笑)
IMGP1001.JPG
IMGP1003.JPG
    全画像:クリックで拡大
そしてここ,yamagiwa名古屋店
以前から来たいと思いつつ,来れなかった所.入口を入ると,深澤直人による新しい照明「wan」が展示されていました.そしてDriade/ドリアデのカテラリーが並んでいる.階段を上がると,待っていたのは,沢山のカラフルなセブンチェア.壮観.これだけで北欧という雰囲気なんですよ.何がそう思わせるのでしょうか.
さすがにLouis Paulsen/ルイス・ポールセンやLIMBURG/リンブルグ(リンブルク?)など定番の照明は充実していました.でも,海外のペンダント・ライトには,ディマーどころかON/OFFさえも付いてないのですよね.そこが欲しいところ.
今回真剣にチェックしてしまったのは,家電製品.なかなか実物を見る機会がないので興味深々.中でも,Jasper Morrison/ジャスパー・モリソンの描く角部のミニマムなR曲線にはうっとりです.触ってみてわかる機能的にもよく考えられたデザイン.欲しいなあRowenta

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B&B ITALIA
Modus design/モデュス・デザイン
飛騨産業
yamagiwa
Jasper Morrison
23:58 | Comment(2) | TrackBack(1)
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:: comments on entry
こんばんは。
新栄、意外と家具店が多いのですね。
ヤマギワくらいしか知りませんでした。
飛騨産業のある高山市は、日本有数の家具の産地で、メーカーのショールームが結構あるそうです。
いつかショールーム巡りしてみたいです。
yanzさんのお部屋はどんなでしょう。拝見したいです。
Posted by Nobu at 2006/04/23 01:02

Nobuさん,書込みありがとうございます.
高山のショウルーム巡り楽しそうですね.私の部屋ですか?(笑) 関連エントリーにリンクを張っている,MANDARINA DUCK│マンダリナダックには,一部分ですが写ってます.そのうちにご紹介させてもらうかもしれせん.
Posted by yanz at 2006/04/23 13:43



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