ここは先週末に訪れた場所.KENJI TAKI GALLERY.名古屋市美術館の近く,ナディアパーク側にあります.ここは,主に,国内の若手や海外のオブジェやインスタレーション系を中心にした現代美術を手掛けるギャラリー(画廊)です.東京にも新宿のオペラシティの近くにあります.
「マーチ part 1」と題して若手の合同展示会を開催している,というハガキをもらっていたので偵察がてら,寄りました.展示されていた作家は,川見俊,田島秀彦,堂端徹,小川健一,鬼頭健吾,奥井ゆみ子,杉戸洋.
どれも新鮮な印象でとても面白く拝見しました.
その中で,目に停まったのが川見俊のドローイング.というか,最初はあまり気に留めてなかったのですが(笑),オーナーに「好きなジュリアン・オピーに似てるんじゃないの?どう?」と言われて,眺めていたらいい感じに思えてくるから不思議です.
Julian Opie/ジュリアン・オピー,好きなのです.はっきりした色彩と面で構成された絵を観ていると,クールなロックを聴いているような感覚というか,洗練された感覚を感じます.
さて,近寄って良くみると,組んだベニヤ板の上に直接ペンキでドローイングされていました.木材の表面に直接塗りつけてあるのです.このペンキの色彩と艶が独特の輝きを放っています.そして,描かれているのはどこにでもあるような”民家”.同じ技法のドローイングが4枚展示されていましたが,全て”民家”を描いたものでした.オーナーの説明によると,この作家は,コンセプチュアルな若手造詣作家でドローイングははじめてとのこと.なんだかオーナーのマジックにかかってしまったようです.
川見俊 Shun Kawami「地方の家 4」
2005 パネルに水性ペンキ 38.3 x 46 cm