事前にUPしたエントリーでも書いたように,先週の予報では,”曇り時々雨”でずっと雨が降るような気配だったのでやきもきしましたが,1,200名の参加者の悲痛な祈りが空に届いたのか,あるいは,”ふじっぴー(後述)”の偉大なる力のせいか,前日になって,予報が”晴れ時々雨(6:00以降の降水確率は0%)”になったのでした.
エントリーしたのは,レギュラーコース86kmです.コースは画像の通り,スタートとゴールは「浜名湖ガーデンパーク」.ここから反時計回りにA〜F地点のチェックポイントを通過して,ゴールを目指します.チェック・ポイントでは,スタンプを押し,ドリンクや昼食などの補給品をもらえます.
7:30の受付に間に合うように,7:00に待合せ.衣浦豊田自動車道〜伊勢湾岸道〜東海環状自動車道〜東名経由で浜松西ICまで.スタート地点の「浜名湖ガーデンパーク」まで所要時間は1時間弱.途中の高速道で,自転車をルーフに積んだ車を何台も見つけ,気分も盛り上がってきます.
● 受付&スタート
今回一緒に走ったのは,kumaさん,ひみよしさん,hideさん,ツッチーさん,そして,私の5名.
7:00に到着して,受付に向います.受付所の看板も斜め,のぼりもバタバタと踊っています.この日のこの風,時間が経過すればする程,強くなっていきました.そうとは知らず,受付を済ませ,自転車を組立てます*1 そして,開会式が終わると出発です.
- *1
- 愛車はBMW製のmini cooper.ロード一台なら,前後輪をはずせば,なんとか後部座席を倒した車内に収まります.
出発の合図を送るのは,静岡県のマスコットで富士山がモチーフ「ふじっぴー」.姿かたちといい,ネーミングといい,ベタベタですが,この「ふじっぴー」,なんとも憎めないヤツでした.スタートの合図で鳴らすのが,間の抜けた音で”ぷわぁ〜ぁ〜あ〜ん♪”*2だし,途中でなぜか空気が抜けたようにしぼんでしまってましたしね(笑)それを見て,ひみよしさんは大うけ(笑)
- *2
- 昔の豆腐屋さんが使用していたパフパフと言ったらわかってもらえるでしょうか?ただし,手でパフパフしないで,ボンベのエアーで音を鳴らす方式の現代版パフパフです.ボンベのエアーが無くなると,間抜けな音が鳴り始め,あわててボンベを振る「ふじっぴー」でした.
●スタート〜チェック・ポイントA(館山寺自転車ターミナル)早朝に降った雨でできた水溜りを避けながら,朝日を浴びながら気持ち浜名湖周遊自転車道を快調に北上して行きます.
ただし,気になったのが,かなりの箇所に設置されている”車止め”*3.
この時点では,快調に飛ばすツッチーさんは,完全な独走状態.さながら一人旅*4.行けども行けども,姿が見えません(笑)
- *3
- 「車止め」とはその名の通り,車やオートバイの進入を防止する柵です.ご丁寧にも,─_─な形(下から上に抜けます)に設置されているので,苦労して通り抜けます.なぜ,少数の不届き者のために,自転車乗りが不便を被らないといけないのか?こういった愚策というのは,常々,お役所が持つ典型的なマイナス思考からくるものだと思っています.こんなもので快適な走行を邪魔されるくらいなら,自動車が入ってきてもいいから設置してくれない方がいいです.
- *4
- マラソンの中継でトップのランナーが独走状態になると”一人旅”という表現を使います.そんな時,「旅ってなんやねん!」とツッコミを入れることにしています(笑)
●チェック・ポイントA(館山寺自転車ターミナル)最初のチェック・ポイントです.ここでツッチーさんに追いつきました.スタンプを押して,用意されたお茶を頂きました.
●A〜チェック・ポイントB(奥浜名湖田園空間博物館)快調に飛ばす ひみよしさんでしたが...このあと待ち受けていたのは...
●チェック・ポイントB(奥浜名湖田園空間博物館)
奥浜名湖から北側に内陸部に少し入ります.そして,気賀関所の隣に設置されたこのチェック・ポイントで休憩です.この気賀関所,入場するには料金が必要なようでしたが,由緒正しい匂いがプンプンしましたね.
さて,スタンプを押して,ここではバナナで栄養補給して出発です.
●B〜チェック・ポイントC(三ケ日総合事務所)
ここで ひみよしさんに悲劇が...パンクです.悪いことに,タイヤまで穴が明いていました.
これはヤバイと皆が思った瞬間...kumaさんが「タイヤ,もってるで!」とビットリアのタイヤを秘密のポケットから出したのです.皆曰く「なんでタイヤなんか持ってるの?」(笑)
秘儀千手観音でタイヤ&チューブをちゃちゃっと交換し,再出発です.
半島の別荘地区を抜け,湖岸の専用道を行きます.このあたりは,閑静な別荘地区になっていて洒落た建物が並んでいました.
浜名湖唯一の島である礫島(つぶてじま)をバックにスナップ.この島は,琵琶湖を掘った土を運んで富士山を造ったという伝説の巨人ダイダラポッチが小石を浜名湖に捨てたらできたという言い伝えのある島です.
実は,この写真をとった後,自転車が強風で倒れました(泣);この大荒れの湖面を見てもらえば,いかに風が強かったかわかるでしょう.ザブンザブンと白波が立ってます.
●チェック・ポイントC(三ケ日総合事務所)ここで昼食です.チェック・ポイントでスタンプを押し,握り飯弁当+味噌汁をもらいます.握り飯は,具があさりとうなぎ.味噌汁は青海苔入りでおいしかったです.写真がないのは,それだけ腹ペコだったということです(笑)
自転車の虫干し.ずらりと並んだ自転車が壮観です.今回はいろんな自転車が集まっていました.もう目移りするくらい.それだけでも嬉しかったです.
●C〜チェック・ポイントD(松見ケ浦事務所)
昼飯で腹ごしらえをしたら,出発します.しばらくは,湖岸沿いを快走します.このあたりは自動車道ではなかったですが,車も少なく,路面もよく,今回の中では気持ちよく走れた部分でした.
快走部を経て,湖を離れ,今度は内陸部へ向かいます.今日のルートで唯一といっていい登りに入ります.
登りの途中.まるで小豆島か地中海かといった雰囲気です(行ったことないのですが).このあたり,陽光がサンサンと降り注いでいます.その光はキラキラと輝き,まばゆいばかりです.やはりみかんの産地ですね.
下りきったところで休憩.
昼飯後,最初のチェック・ポイント.このポイントの前はヨットハーバーになっていました.スタンプを押すと,今度は,ゼリータイプのカロリーメイトが補給されました.至れりつくせりです.
休んでいると,見覚えのある方が目の前に現れました.スキンヘッドにジャイアントのミニベロ.
そうです.元祖ツーキニスト疋田智さん,その人でした.
疋田智さんと言えば,フジテレビのプロデューサーをしながら「自転車ツーキニスト(=自転車通勤する人)」として味わい深い本を多数出版されている方で,自転車通勤で行こう!というサイトも運営されています.自転車乗りの視点で言うべきことを発言されていて,心強い味方です.
写真をお願いしたら,嫌な顔一つせず,一緒に写真に収まってくれました.カメラマン他一名の方も同行されていたので,連載されている自転車雑誌の取材かもしれません.参加者ステッカーはしっかり付けておられましたけどね.
●D〜チェック・ポイントE(おんやど白須賀)
このあたりからますます風が強くなってきて,風との戦いになって行きました.内陸部を工業地帯を抜け,淡々と南へ進みます.
風を抜けると,よい景色.
でも,これは浜名湖ではありません.太平洋です.
●チェック・ポイントE(おんやど白須賀)
最後のチェック・ポイントです.ここでの補給品は,コロッケと牛乳.この肉コロッケ,結構いけました.牛乳も体に染み渡るようです.
ラストスパートに向けて,自転車たちもしばし休憩です.なんとも気持ちよさそうです.
●E〜ゴール
後は14kmの下りだけというスタッフの言葉に送り出されて,ゴールに向け出発です.
坂を下ると,しばらく街中の歩道を我慢して走行します.
朝車で通過した湖岸に出て,ゴールが真近になってきました.残る道のりは数キロ,橋を渡るとゴールはすぐそこです.
湖畔に出ると,とてつもない強風が横風となって容赦なく吹き付けます.
道路沿いに植えられた椰子の木(?)も飛ばされそう.必死に耐えています.
橋の上では,あまりにも風が強すぎ,自転車を押して歩きます.まともに自転車に乗れない程の風,はじめての経験でした.風速20〜30m/sは出てたのではないでしょうか.
このあと,やっとの思いでゴールにたどり着きました.ゴールではスタッフの方が暖かく迎えてくれました.
何から何までよく運営されている素晴らしいイベントでした.人気があるのもうなづけます.これも,スタッフの方々のサポートのおかげです.とても気持ちのよい汗をかくことができました.
- 関連リンク:
- ぐるっと浜名湖ツーリズム!2006(地図もこのサイトから)
- 静岡県:広報局:ふじっぴー紹介
- 疋田智:自転車通勤で行こう!
- 静岡県:広報局:ふじっぴー紹介
- 関連エントリー
- ぐるっと浜名湖ツーリズム!2006
楽しかったですね。
参加費は、安いのにいたせりつくせりのイベントでしたね。
願わくば、あの悪しき車止めさえなかったら最高のサイクリングだったんですが。
今度は、日間賀行きましょう!
日間賀は、思いっきり走れますよ。
日帰りでも十分楽しめますよ。
あの強風の中、スタッフの方々は、嫌な顔もせず声援を送ってくれ、本当に気持ち良く走らせてもらえて感謝感謝です。
私が「手袋を忘れてきた!」ってkumaさんに言ったら、「俺、軍手を持ってるよ!貸そうか?」って・・・・・・
気持ちだけ頂き、スタート前にスペシャのグローブを買っちゃいましたけどね(^^;
またご一緒しましょう!
疋田さんも来てたんですね。知らなかった。うらやましいです。
かずひろさんとスタート、ゴールの両方でお会いすることができ、少しお話しすることができました。(お忙しかったようですぐに帰られてしまいましたが。。。)
またこういったイベント参加されるときは是非ご一緒したいです。よろしくお願いします。
橋の上であれほどの強風を体験する機会はそうそうないかもしれませんね.名鉄も止まったそうですから,語り草になるでしょう(笑)
今度は,ビアンキでご一緒したいですね.
コメントありがとうございました.
強風が吹きさらし、皆様には怖い思いをさせてすみません!強風にもめげず、皆様が無事完走されましたことを喜んでおります。長く続けていけるイベントになるようスタッフ一同、精一杯努力させていただきます。また来年も是非ご参加ください。よろしくおねがいいたします。
m(_ _)m
実は私,ふじっぴーなのです。空気が抜けたときには本当に焦りました…皆さんからの暖かいお言葉に感動しています。
これから筋トレに励み,今回の失態がないようにしますので,ぜひ来年も皆さんからの参加をお待ちしています。
私じゃ〜あ〜ないっすよ♪