Engadget Japanese：ポルシェより速いロケット自転車
(Posted Jan 19, 2006)
Orion Propulsion社のロケットエンジニア Tim Pickens氏によるロケット推進自転車。同氏が設計に協力したサブオービタル宇宙船Spaceship Oneと(原理としては)おなじハイブリッドロケットエンジンを搭載、加速性能は静止状態から時速60マイル(約100キロ)まで5秒以下。凄まじいものを考える人がいるものです（笑）宇宙計画というよりは，アメリカ人の大好きな直線ど根性！のドラッグ・レース*1という感じですが．．．
Pickens氏いわく、「(自分や同僚は) みんな心の底では自分が宇宙に行きたいと思っているけど、それが叶わない連中なんだ。」「これは自分用のミニ宇宙計画みたいなものだね。」 構想中の次のプロジェクトは推力2000ポンドのロケットエンジンを載せたピックアップトラックとのこと。
- ＊1
- <プチ知識>トリノ五輪でもスキージャンプの金メダルの有力な候補の一人であるフィンランド ヤンネ・アホネン選手．彼ははオフの間にドラッグレースにドライバーとして参加してお造，昨シーズンのフィンランド選手権シリーズで優勝したとのこと
自転車乗りとしては，放っておけません．早速，関係者である Sonna Yatzorca氏にコンタクトを取って，インタビューしました．以下は，彼 ソンナ・ヤツオルカ氏とのやりとりです．
| 私(yanz) | 「早速ですが，フレームのスケルトンはMTBですね．アメリカにクロスバイクがあるのかわかりませんが，ひょっとするとクロスバイクですか？」 |
| S.Y氏 | 「MTBですね．K-Martの安物です」 |
| 私 | 「安物ですか(冷笑)でも，ポイントは，やはりトップチュープの上の燃料タンクですね．膝の間にわずかに覗いた銀色の燃料タンク！セクシーで惚れ惚れします」 |
| S.Y氏 | 「(苦笑)ご期待を裏切って申し訳ないのですが，実はこれただのウォーターボトルなんです．ちなみに中身はゲータレードが入っています．ロケット噴射の放射熱での発汗での水分不足を補うためだったのですが，必要なかったようです．．．このことはオフレコでお願いします（ウィンク）」 |
| 私 | 「(苦笑)ハンドル周造に目を移すと，ハンドルはフラットバーにエンドバー付きですね．なるほど．フロントサスはないんですね．やはりフロントサスがあれば，変な振動が起きそうですしね．懸命な判断です」 |
| S.Y氏 | 「ご理解いただけなによりです」 |
| 私 | 「それにしても，このドライバーにはこのフレームのジオメトリーは全くあっていない気がします．かなり小さすぎませんか？おまけにサドルも低すぎるために，腕も足も縮こまっていますねえ」 |
| S.Y氏 | 「これには理由があるのです(汗);実は，本当のドライバーが風邪で乗れなくなり，それで彼に急遽交代したのです」 |
| 私 | 「それでですか．自転車に乗るにはふさわしくない踵のある靴を履いているから不思議に思っていたのです．これで合点がいきました」 | S.Y氏 | 「Make sence ?（またウインク）」 |
| 私 | 「スピードですが，時速60マイル(106キロ)まで5秒以下で加速ってグレートですね．私の通勤距離4kmなら82.4秒で到着です*2」 |
| S.Y氏 | 「(鼻息荒く)すごいでしょう！」 |
| 私 | 「でも，Yatzorcaさん，これって加速してる間は，まっすぐしか走れませんよね（爆）まあ，宇宙に行くためならそれでいいのかもしれませんが」 |
| S.Y氏 | 「(ピクピク)そろそろ時間が．．．」 |
- ＊2
- 速度＝初速＋加速度x(時間)2より，加速度＝(106km/hr*1000/3600)/25＝1.17m/s2，また，距離＝初速x時間＋0.5x加速度x(時間)2から時間＝√(2x距離/加速度)＝82.4s
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ううぅぅwww、難しいお話で、私には解りません。バイクに乗っていた頃は、ロケット少年の気分で直進するのも、ストレス解放に役立てていました。たまにですが…。
幼なじみ所有のマッハⅢで、煙とオイルを撒き散らしながらロケット気分になりきって、田舎道で試乗会をした頃を思い出しました。曲がるのは怖かったけど、直線は早かったなぁ～…なんてね。
Take it easy Rocket Boy!!!
コメントありがとうございました．よい勉強になりました．