その中でも,床屋でどういう髪型にカットしてもらいたいかを説明する時は,困った.はじめての床屋や美容院で説明するのは,日本でも気の遣う作業だったりする.ましてや,それを英語で説明するのだから,わかってもらえるだろう.手に汗を握るくらい大変だった記憶がある.
それにオレの場合,日本人にありがちな超直毛の黒毛なので,前髪をまっすぐにザクザクと切られると,「坊ちゃん刈り」一丁上がりってなってしまいがち.
こんな風にである.アメリカの床屋では,ギザギザの刃先のハサミは見た記憶はないし,ましてや,ハサミを縦に使って髪をすくなんてワザには,ついぞお目にかかったことはない.そんな訳で,アメリカでは,満足した髪型にカットしてもらった記憶がない.何回坊ちゃん刈りになったかわからない.
会社の先輩(日本人)に安くていい床屋があるからと聞いて行った時の話.それは,忘れもしない「BORICS」(ボーリックス)という名前の床屋さん.値段は格安で,確か6ドルとか7ドルくらいだった.当時,1ドル100円くらいの頃だったので日本円で600-700円だったはず.
おもむろに扉を開け入店し,空いてるシートに腰掛ける.ドキドキ.おばさんが来て,
"Hi! How's going?"
おばさんスマイル炸裂.おばさんsaid,
"How do you like?"(どうゆう髪型にしますか?)とかなんとか.
そらきた!とドギマギしながら説明を開始する.坊ちゃん刈りにならないように,つたない英語ながらも前髪関係を重点に,前髪を指し示しながら身振り手振りで,
"Not straight,ok? Cut naturally here, ok?"(それにしてもヒドイ英語だ)
などとくどいくらいに説明した.そうしたら担当のおばちゃん曰く,
"Okay! Okay! Gotcha!"
と妙にフレンドリーで心得た様子.こっちとしては,説明という大仕事を終えたのもあり,ホッと胸を撫で下ろす.
でも,甘かった!!!
出来上がった前髪は,こんな風になっていた(泣);;;
そうである.坊ちゃん刈りを水平じゃなくて,斜めにしただけ...トホホ...確かに,水平ではないけど...と思っても後の祭り.直してもらう気力も英語力もなく,トボトボと帰ったのであった.
その翌日,会社に出勤するとみんなの注目を一身に浴びるオレ.それから数日間,ずっと笑われものだった.頼むよ,おばちゃん.それ以降,その店は日本人の間で「ボーリックス」ならぬ「ボッタクリすな!」と呼ばれていた.
- その他のニュース:
- 「どこでもドア ver1.00」発売へ
- カレーにジャガイモ入れ,逮捕
- ヘビメタ演歌発禁法可決,成立
- 「快食快便国際会議in京都」閉幕,便意発生メカニズムの解明進む
- 絶滅の危機に瀕した伝統芸能「お役所仕事」
- カレーにジャガイモ入れ,逮捕
- 関連エントリー
- アメリカ床屋事情
- ポルシェより速いロケット自転車
- 真横に進むカニ自転車
- お好み焼きポタ|おまけのドラえもん
- 見知らぬ銀行からのハガキ
- 勧誘電話の撃退法
- ポルシェより速いロケット自転車
短髪は、楽ですよ(^^)
いらっしゃいませ.短髪でカゼひかないようにしてくださいませ.
やっぱり床屋は,顔剃りからマッサージまでと日本が至れり尽くせりですね.黒髪じゃない人は多少おかしな切り方でも様になるからいいんですけどね.
こちらこそ,再会を楽しみにしてます.爆睡してて歌が聴けてないですから(笑)