「PDCAサイクル」は,継続的改善のためのモデル・方法論です.つまり,PDCAとは,
【P】 Plan(プラン)・・・計画
【D】 Do(ドゥ)・・・実施
【C】 Check(チェック)・・・確認
【A】 Action/Act(アクション)・・・処置
であり,まず計画(Plan)を立て,それに従って実施(Do)し,その結果を確認(Check)し,必要に応じてその行動を修正する処置(Action)をとり,その後,それを元にして,再度計画(二度目のPlan)を立て,それに従って実行(Do)し,・・・を継続的に繰り返す(だから,サイクル)ことによって,改善していくのが,「PDCAサイクル」です(下図).
┌→【P】─┐
│ ↓
【A】 【D】
↑ │
└─【C】←┘
実際の現場では,「PDCAサイクルを回せ!」とか,「PDCAが回ってないから,よくならないんだ」「PDCAサイクルでスパイラルアップ」というような使い方をします.
各プロセスをもう少し詳しく説明すると,以下のようになります.
【P】 目標設定,目標達成のための実行計画の立案
【C】 Plan(目標)とDo(実行)の結果(実績)を比較し,達成状況を確認する.
ここで重要なのは,このPDCAサイクルというのは,その規模の大小を問わず,活動の数だけ存在するということです(存在する,というより,存在させることが可能といった方が正確かもしれません).大きくは,年度の事業計画でのPDCAがあり,小さいものは,短期での個人の活動でのPDCAなどです.従って,組織の中では,様々な「PDCAサイクル」が展開されていることになるのです.この場合,展開するのはそれに携わる者ですので,展開をしないのであれば,それでも済みますが,よりよい活動は望めません.
現在は,製造業のみならず,他の業種にも広く行き渡った感のある「PDCAサイクル」という概念ですが,法律や規制に守られた職種程,結果を問われることを避けるため,PDだけで終えてしまい,「PDCAサイクル」を回そうとしない場合が多いように思います.
みなさんは,PDCAサイクルを軽快にくるりくるりと回してますか?
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